「アパートのガスコンロをどうやって選ぼう?」
「アパートにガスコンロはどうやって設置するのかな?」
このようなお悩みを解決するため本記事では、アパートのガスコンロの選び方や設置の注意点をご紹介します。
アパートでガスコンロの使用をご検討の方はぜひ、参考にしてください。
この記事の目次
アパートのガスコンロの種類
ガスコンロの種類は主に2つあります。
- ビルトインコンロ
- テーブルコンロ
以下で詳しく見ていきましょう。
ビルトインコンロ
キッチンに埋め込まれているタイプのガスコンロです。システムキッチンと記載されているアパートはビルトインコンロになります。
埋め込まれているので溝がなく、お手入れが楽です。アパートの設備として入っているので、自分で取り付けることはありません。
テーブルコンロ
コンロスペースがあり、そこに据え置くタイプのガスコンロです。ガス栓をつなぐだけで簡単に設置でき、ビルトインコンロより安価に購入できます。性能はビルトインコンロと変わりませんが、隙間の掃除がしづらい点がデメリットになるでしょう。
ガスコンロとIHのメリット・デメリットはこちらを参考にしてください。
アパートにガスコンロは設置されている?
アパートによって、入居時にガスコンロがついている場合とついていない場合があります。それぞれ所有者が異なるので、確認が必要です。入居時の契約書をよく確認しましょう。よくあるパターンは次の3つです。
- 設置あり(大家さんの所有物)
- 設置あり(残置物)
- 設置なし
以下で詳しく見ていきましょう。
1. 設置あり(大家さんの所有物)
入居前に備え付けられていて、かつ契約書に設備として記載されている場合は、大家さんの物です。またビルトインタイプは基本、大家さんの物と考えてよいでしょう。
そのため、ガスコンロに不具合が起きた時に勝手に修理を手配したり、交換したりしてはいけません。管理会社に連絡してください。
2. 設置あり(残置物)
契約書に記載されておらず、入居前に備え付けられている場合は残置物の可能性があります。残置物とは前の入居者が自分で購入し、置いていったものです。
入居した時点で入居者のものになり、修理・交換・処分もすべて自分で行いますが、トラブルにならないよう、事前に残置物であることを確認しましょう。
3. 設置なし
ガスコンロスペースやガス栓があるものの、ガスコンロが設置されていないパターンです。
自分でガスコンロを用意して、設置します。自己負担になりますが、用途に応じて自分に合ったものを用意できる点はメリットでしょう。設置したガスコンロは私物になるので、修理や交換は自由にできます。
アパートのガスコンロを選ぶ5つのポイント
自分で設置が必要な場合、どれを購入したらいいかわからない人もいるでしょう。ここではガスコンロの選び方のポイントを5つ紹介します。
- ガスの種類
- ガス栓の種類
- サイズ
- 口数
- 強火の位置
以下で詳しく見ていきましょう。
1. ガスの種類
まずはアパートのガスの種類を確認します。次の2種類です。
- 都市ガス
- プロパンガス(LPガス)
都市ガスとプロパンガスを簡単に見分ける方法はガスボンベの有無で、プロパンガスはアパートの外にガスボンベが設置されています。わからない場合は管理会社に確認しましょう。
ガスの種類によって、対応するガスコンロとホースが異なるので確認は必須です。種類が一致していないガスコンロの使用で、異常燃焼が起きて大きくなった炎で火傷を負ったり、不完全燃焼で一酸化炭素中毒になったりする恐れがあります。
そのため、対応するガス以外で使用してはいけません。ガスの種類にあったガスコンロとホースを選んでください。
2. ガス栓の種類
ガスコンロにガスを供給するために、アパートのガス栓とガスコンロをホースでつなぐ必要があります。ガス栓の種類は次の2つです。
- ホースエンド
- コンセント
ガス栓の形状を見てどちらか判断できます。
- ホースエンドタイプ:ガス栓に赤い線が入っており、真横から見た形状が丸くなっている
- コンセントタイプ:角張っている
そしてホースエンドタイプとコンセントタイプ2種類のガス栓がついている、二股タイプもあります。赤い元栓がホースエンドタイプです。
3. サイズ
テーブルコンロのサイズは主に2種類あります。
- 横幅56cm
- 横幅60cm
まずガスコンロの設置には基準があって、ガスコンロから可燃物まで前方、後方、側方それぞれ15cm、上方100cm以上です。(参考:火災予防条例)
距離を満たさない場合は、防熱板を置く必要があります。防熱板の設置基準はガスコンロとの距離が1cm以上、上方から高さ30cm以上です。
アパートのガス台のサイズを測って適切なものを購入してください。
4. 口数
ガスコンロの口数は1~3口です。ただし3口あるのはビルトインコンロのみで、テーブルコンロは2口までになります。
料理の頻度などで好みのものを選びましょう。災害時のことも考えると、料理をあまりしない方でも1口コンロを持っていた方が安心です。
5. 強火の位置
2口コンロの場合、左右どちらかが強火になっています。壁に火が移り火災が起きるリスクを減らすために、壁と反対側が強火になるようにしましょう。
アパートのガスコンロ設置方法【ホースエンドタイプ】
テーブルコンロの設置はひとりでもできます。ここではガス栓がホースエンドタイプの場合の設置手順を紹介します。準備するもの、手順は以下の通りです。
準備するもの
- ガスホース
- バンド2つ
- はさみ
- 水
ガスホースは都市ガス用とプロパンガス用があります。白色が都市ガス、オレンジ色がプロパンガスになります。間違えずに用意してください。
バンドでガスホースの接続部を固定します。ガスコンロ側とガス栓側の2つが必要です。
手順
- ホースを切る
- ホースにバンドを通す
- ガスコンロに接続する
- ガス管に接続する
以下で詳しく見ていきましょう。
1. ホースを切る
ホースが長い場合は、はさみで適切な長さにカットします。ホースにねじれや折れがないことを必ず確認してください。
2. ホースにバンドを通す
ホースをガスコンロやガス栓に接続する前にバンドを2つ通しておきます。接続してからでは取り付けられないためです。
3. ホースをガスコンロに接続する
ホースをガス管に接続して、元栓を開けてしまうとガスが漏れてしまいます。元栓は閉めた状態で作業しますが、安全のためにガスコンロ側を先に接続してください。
接続部は本体の後ろ側にあることが多いです。赤い線がついているので、そこまでしっかりと差し込みます。ホースが固く、差し込みづらいときは、指に水をつけてホースの接続部の内側をなぞると差し込みやすくなります。
接続できたらホースの根本をバンドで固定します。
4. ガス管に接続する
ガス管とホースも接続します。接続方法はガスコンロ側と同様です。こちらも赤い線があるので、そこまでしっかりと差し込み、バンドで固定します。
アパートのガスコンロ設置方法【コンセントタイプ】
コンセントタイプの設置で準備するもの、手順を以下にまとめます。
準備するもの
- ガスホース
- バンド2つ
- ソケット
- はさみ
- 水
基本はホースエンドタイプと同じですが、コンセントタイプはソケットが追加で必要です。ソケットはホースと別売りになっていることが多いので忘れずに用意してください。
手順
- ホースを切る
- ホースにバンドを通す
- ホースにソケットを取り付ける
- ガスコンロに接続する
- ガス管にソケットを差し込む
以下で詳しく見ていきましょう。
1. ホースを切る
ホースエンドタイプと同様です。適切な長さにはさみでカットしましょう。
2. ホースにバンドを通す
ホースエンドタイプと同様です。ホースを固定するためのバンドをあらかじめ通しておきます。
3. ホースにソケットを取り付ける
ホースの片側にソケットを取り付けます。ソケットにはいくつか種類があるので、購入したものの説明書を見て取り付けましょう。
4. ガスコンロに接続する
ホースエンドタイプと同様です。万が一のガス漏れを防止するためにガスコンロ側から接続してください。差し込みづらい場合は、水をつけた指でホースの内側をなぞってから差し込んでみましょう。
5. ガス管にソケットを差し込む
ガス栓にソケットをカチッと音がするまで差し込みます。ホースエンドタイプよりも少ない力で楽に取り付けることができます。
アパートでガスコンロを設置する際の注意点4つ
テーブルコンロはアパートの入居者が自由に設置でき、ホースをつなぐだけなので簡単です。ただし不適切な接続はガス漏れが起きたり、ガスコンロが故障したりする可能性があります。火災や爆発など重大な事故になりかねないので注意して作業しましょう。
注意点は4つあります。
- 設置は行えるが、ガス開栓の立ち会いは必須
- 設備のガスコンロの修理や交換は管理会社に連絡
- 設置前にスイッチと元栓を確認
- 設置後はガス漏れ警報器も確認
以下で詳しく見ていきましょう。
1. 設置は行えるが、ガス開栓の立ち会いは必須
入居時にガスコンロを自分で設置しても、勝手に使い始めてはいけません。安全のためにガス開栓の立ち会いは法律で必須とされているためです。
開栓の際に、ガスコンロの接続をしてもらえます。設置が不安な人は、無理せずガス会社にお願いするのも手です。
2. 設備のガスコンロの修理や交換は管理会社に連絡
入居時から置かれていたガスコンロの故障で修理や交換をしたい人もいるでしょう。ガスコンロが残置物であり、現在の所有者が自分であれば自由に交換が可能です。
ただし設備であれば、自分のものではないので必ず管理会社に連絡してください。勝手に交換するとトラブルになりかねません。
所有物であることを確認した上で、修理や交換をしましょう。
3. 設置前にスイッチと元栓を確認
ガスコンロを設置をする際は、事故や火災に気をつける必要があります。設置する前に次の確認を必ずしてください。
- ガスコンロのスイッチが入っていないこと
- 元栓が閉まっていること
安全に作業を行いましょう。
4. 設置後はガス漏れ警報器も確認
アパートのガス漏れ警報器の設置はプロパンガスでは義務、都市ガスでは義務ではないものの推奨されています。大家さんにとって事故や火災はリスクになるので、都市ガスの場合でもガス漏れ警報機がつけられているアパートは多いです。
いざというときに作動するよう、ガスコンロの設置後は次の確認をしてください。
- プラグがコンセントに差し込まれていること
- ガス漏れ警報機の周辺が物で遮られていないこと
警報機の電源が入っていない状態では、ガス漏れの発見が遅れる可能性があり危険です。また周辺に物があるとガスを検知しづらくなります。
ここまで確認してガスを使い始めましょう。
まとめ
アパートのガスの種類、ガス栓の種類、ガス台のサイズを考慮してガスコンロを選ぶ必要があります。
またガスコンロの設置はホースをつなぐだけなので簡単です。火災や事故に注意して取り付けましょう。
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