「2DKってどんな間取り?」
「アパートの2DKに住みたいけど、どんな人におすすめなのかな」
このような疑問を解決するため本記事では、2DKの特徴やメリット・デメリット、向いている人などをご紹介いたします。
2DKのアパートに住もうか検討中の方はぜひ、参考にしてください。
アパートの2DKとはどのような間取り?
生活スタイルや家族構成などによって、希望する間取りは異なります。
なかでも、さまざまなニーズに合った暮らし方ができる間取りが2DKです。
2DKとは、「2つの部屋+ダイニングキッチン」という間取りを指します。
それでは、2DKにはどんな特徴があるのか詳しく見ていきましょう。
DKの定義や広さについて
DKとはダイニングキッチンの略で、ダイニング=食堂、キッチン=台所を表します。
つまり、食事スペースと調理スペースが一つになっている空間のことを、ダイニングキッチンと呼ぶのです。
また、不動産公正取引協議会連合会によると2DKの場合、キッチン部分の広さは6畳以上10畳未満と定められています。
つまり2DKとは、「2つの部屋+6畳~10畳のダイニングキッチン」という間取りを指すのです。
キッチンの広さが6畳以上あるため、しっかりと食事スペースが確保できますよ。
1LDKと比べてどちらが広い?
2DKとは「2つの部屋+ダイニングキッチン」の間取り。
一方、1LDKとは「1つの部屋+リビング・ダイニングキッチン」という間取りを指します。
では、2DKと1LDK、どちらの方が広いのでしょうか?
結論、2DKと1LDKの広さはあまり変わらないケースも多いです。
2DKは30㎡~50㎡ほどの広さを持つ物件が多め。
一方、1LDKの平均的な広さは、35~40㎡ほど。
上記の専有面積を見てもわかる通り、広さはアパートによって異なるため、「1LDKと2DKはどちらが広い」と一概に決めることはできません。
しかし、一般的には2DKと1LDKの広さはそれほど変わらない場合が多いです。
2DKは1LDKより家賃が安い傾向
アパートの2DKは、1LDKよりも家賃が安いケースが多いです。
専有面積がそれほど変わらないにもかかわらず、なぜ2DKは1LDKよりも家賃が安いのでしょうか?
理由は、2DKの物件は築年数が古めだから。
2DKのアパートは1980年代に流行したため、築古物件が多いです。
一方、1LDKは近年よく建てられている間取りのため、築年数が浅いアパートが多め。
そのため、2DKは1LDKに比べて家賃が安い傾向にあります。
実際に、2DKと1LDKの家賃相場を比較してみましょう。
東京都の家賃相場をまとめた表が下記のとおり。
地域 | 1LDK | 2DK |
大田区 | 14.8万円 | 11.9万円 |
杉並区 | 16.1万円 | 11.0万円 |
中野区 | 14.3万円 | 11.1万円 |
板橋区 | 13.5万円 | 12.1万円 |
北区 | 13,1万円 | 11.4万円 |
足立区 | 11.5万円 | 8.2万円 |
日野市 | 7.9万円 | 8.8万円 |
府中市 | 9.7万円 | 8.2万円 |
家賃相場を比較すると、2DKの方が安い家賃で住めるのがわかります。
たとえば日野市を見てみると、1LDKの家賃が7.93万円なのに対し、2DKは6.85万円。約1万円の差があります。
また、中野区だと1LDKが14.39万円、2DKが11.15万円です。
およそ3万円以上も家賃に差が出ていますね。
上記の表を見てもわかるとおり、2DKは1LDKに比べて数万円ほど安く住めますよ。
アパートの2DKに住むメリット・デメリット
2DKの部屋に住む場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット
2DKのアパートに住むメリットは、次の3つです。
- 1.部屋が多く収納スペースも豊富
- 2.キッチンのにおいが生活スペースにつきにくい
- 3.リノベ・リフォーム物件が多い
それぞれの詳細を見ていきましょう。
1.部屋が多く収納スペースも豊富
2DKのアパートは、1Rや1Kに比べて部屋が多いのが特徴。
ダイニングキッチンも含めると3部屋あるため、さまざまな使い方ができますよ。
たとえば一人暮らしなら、ダイニングキッチンは食事スペースにして、1部屋を寝室に、もう1部屋はくつろぐスペースや趣味用にもできますね。
最近ではリモートワークも増えてきているため、仕事専用の部屋を作りたい人にもぴったりです。
また、たくさんの部屋がある分収納スペースも確保しやすいですよ。
もしも収納が足りなくなってしまった場合でも、1部屋をまるまる収納スペースにすることも可能。
服が多い人や、趣味のグッズが多い人でも収納に困りません。
部屋が多く収納スペースも豊富な2DKは、さまざまなライフスタイルに合わせて空間を使えますよ。
2.キッチンのにおいが生活スペースにつきにくい
料理のにおいが生活スペースにつきにくいのも、2DKのメリット。
2DKのアパートにはダイニングキッチンがあるため、料理をしたらそのまま同じ部屋で食事ができます。
部屋とダイニングキッチンの間には仕切りがあるため、衣服やベッドににおいが移ってしまう心配もありません。
また、2DKはファミリー向けに作られている物件も多いため、キッチンスペースも広め。
食器やフライパン、調味料などを置くスペースも問題なく確保できますよ。
よく自炊する人や、料理が好きな人にとってはうれしいポイントですね。
3.リノベ・リフォーム物件が多い
2DKのアパートは、リノベーションまたはリフォームされている物件が多いです。
というのも、さきほどお伝えしたとおり2DKは築古物件が多め。
築年数が経つと劣化する部分も多いため、リノベーションやリフォームによって建物の価値を高めているのですね。
リノベーション・リフォーム済の物件は、内装がキレイなのが特徴。
水回りなども作り変えられている場合があるため、新築アパートのように快適に過ごせる物件も多いですよ。
2DKのアパートを探す際は、リノベーション・リフォーム済かどうか、設備は問題ないかなどを確認するのがおすすめです。
デメリット
続いて、2DKのデメリットをご紹介いたします。
2DKのアパートに住むデメリットは、次の3つ。
- 1.築浅物件が少ない
- 2.物件によって部屋の配置がさまざま
- 3.全部屋にエアコンがついていないこともある
それぞれの詳細は下記のとおりです。
1.築浅物件が少ない
2DKに住むデメリットは、築浅物件が少ないこと。
2DKは1980年代に流行した間取り。
そのため、築年数が経過した物件が多いです。
築古物件は、建物や設備が老朽化しているケースが多く、水回りなどもやや使いづらいです。
ただ、築年数が古い=家賃も安いため、「なるべく家賃を抑えたい」と考える人には向いているかもしれません。
また、最近ではリノベーション・リフォーム済物件もあるため、内装が比較的キレイなアパートも多いです。
2DKに住む場合は、築年数だけを気にするのではなく、実際に内見して設備や内装をチェックしたうえで判断するといいですよ。
2.物件によって部屋の配置がさまざま
2DKは、物件によって部屋の配置がさまざま。
「2つの部屋+ダイニングキッチン」の配置にバリエーションがあります。
たとえば、2DKには下記のような配置のアパートがあります。
- 部屋が縦一列に並べられている
- 2つの部屋・ダイニングキッチン・水回りが正方形に配置されている
- ダイニングキッチンを挟んで、左右に部屋がある
たとえば、部屋が縦一列に並べられているタイプの場合、一番奥の部屋に行くにはほかの部屋を通る必要があります。
廊下がないため、「ダイニングキッチン→1つ目の部屋→一番奥の部屋」という道順でなければ通れないからです。
部屋2つ・ダイニングキッチン・水回りが正方形に配置されている物件も同様、奥の部屋に行くには、他の部屋を経由しなければ通れません。
一人暮らしなら問題ありませんが、二人暮らし(同棲)をする場合、不便に感じてしまう可能性があります。
ただ、最後の「ダイニングキッチンを挟んで、左右に部屋がある」という配置の場合、ダイニングキッチンからすべての部屋に直接行けるため、他の部屋を経由する必要がありません。
カップルなどで、それぞれの個室をもちたい場合におすすめの配置です。
お互いのプライベート空間に干渉することなく、自分の部屋まで行けますよ。
2DKに住む場合は、部屋の配置が問題ないか、過ごしやすさに影響しないかをよく考えて物件を選びましょう。
3.全部屋にエアコンがついていないこともある
2DKのアパートは、すべての部屋にエアコンがついていない場合も。
たとえば、エアコンはダイニングキッチンにだけ、1部屋にだけ、などのケースも多いです。
エアコンが1部屋にしかついていない場合、扇風機やサーキュレーターを活用して、空気を循環させるなどの工夫が必要。
どうしても気になる場合は、他の部屋にもエアコンが設置可能か大家さんに相談してみるといいですよ。
アパートの2DKはこのような人におすすめ
ここまで、2DKのメリットやデメリットをご紹介してきました。
2DKは部屋数が多く、広さのわりに家賃が安いのが特徴。
では、2DKのアパートはどんな人におすすめなのでしょうか?
2DKが向いているのは、下記のような人です。
- 1.寝室と生活を分けたい
- 2.生活スペースに余裕を持って同棲したい
- 3.すでに子供が1人いる
それぞれの詳細を見ていきましょう。
1.寝室と生活スペースを分けたい人
寝室と生活スペースを分けたい人は、2DKがおすすめ。
室が2つあるため、1部屋を寝室にしても、もう1部屋は自由に使えるのがメリットです。
たとえば生活スペースは、下記のようにさまざまな使い方ができますよ。
- ソファやテレビなどを置いてくつろぐスペースに
- パソコンやデスクを置いて、仕事やリモートワーク用の部屋に
- 趣味のための部屋に
それぞれの部屋の使用用途を分けたい人にはうれしいですね。
2DKなら、「食事スペース+寝室+生活スペース」のように空間を分けられるため、生活のオンオフもつけやすいですよ。
2.生活スペースに余裕を持って同棲したい人
2DKは、生活スペースに余裕を持って同棲したい人にも向いています。
居室が2つあるため、二人暮らしでもそれぞれ個室を持てますよ。
プライベート空間を確保したいカップルにもぴったりですね。
ほかにも、1部屋は寝室にして、もう1部屋は二人でくつろぐスペースにする方法もあります。
また、2DKのアパートは収納も多いため、二人暮らしでも問題なく荷物が置けますよ。
- 荷物が多い
- それぞれの部屋を持ちたい
- 広さにゆとりをもって暮らしたい
上記のようなカップルや夫婦は、2DKがおすすめですよ。
3.すでに子どもが1人いる人
2DKのアパートは、子どもがいる人にも向いています。
寝室だけでなく、きちんと子ども部屋を確保できるからです。
たとえば、1部屋は子ども部屋にして、もう1部屋は夫婦の寝室に。ダイニングキッチンにはイスや机を置いて食事スペースにする、といった使い方ができます。
2DKは部屋が多くさまざまな使い方ができるため、子どもがいる人も快適に暮らせますよ。
まとめ
2DKの特徴やメリット・デメリットなどをご紹介してきました。
部屋数が多く専有面積も広いわりに、家賃も安めな間取りである2DK。
同棲したい人や子どもがいる人、寝室と生活スペースを分けたい人は、2DKのアパートも視野に入れるといいですよ。
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