アパートの1階やベランダは目隠しするべき?おすすめアイテム5選や注意点を解説

アパートの1階は、他の階と比べて道路が近いため、外からの視線が気になるという声も聞かれます。

ベランダの目隠しは、プライバシーを守りながら防犯性を高めるのに有効ですが、注意点を押さえておかないと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあるでしょう。

今回は、アパートの1階やベランダへの目隠しについて解説します。

目隠しに使うおすすめのアイテムや具体的な注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

アパートの1階やベランダに目隠しが必要な理由

アパートの1階に入居するにあたって、ベランダの目隠しをおすすめする理由は以下の通りです。

  • プライバシーを守る
  • 防犯性を高める
  • 外からの視線によるストレスを軽減する

それぞれ解説します。

プライバシーを守る

アパートの1階は道路に近く、通行人の目線がそのまま室内に向けられやすいです。

そのため目隠しがない状態では、部屋の様子を覗き込まれてしまうこともあるでしょう。

ベランダに洗濯物を干す場合は、家族構成や入居者の性別のほか、服の嗜好といったプライベートな情報が洗濯物を通じて知られてしまうリスクもあります。

1階に住むときはベランダの目隠しをして、入居中のプライバシーを守りましょう。

防犯性を高める

ベランダの目隠しは、プライバシーを守るだけでなく防犯性を高めることにもつながります。

特に女性の場合は、プライベートな情報が知られてしまうと洗濯物の盗難や不審者の侵入につながる可能性が高いです。

また目隠しがないと生活スタイルが外に漏れやすくなってしまうため、不在がちな時間帯を知られてしまい空き巣に合う可能性も高まります。

身の安全を守るためにも、1階に住むときはベランダの目隠しを心がけましょう。

外からの視線によるストレスを軽減する

外からの目線を感じたままでは十分にリラックスできず、室内でもストレスを溜めやすいです。

ベランダを目隠しすれば、気になる視線を防ぎ、安心して過ごせます。

交通量や人通りの多い場所の1階に住むときは、室内への視線を遮るカーテンと、ベランダの目隠しができるアイテムを併用するとよいでしょう。

アパートの1階やベランダの目隠しにおすすめのアイテム5選

アパートの1階やベランダで使うときに、目隠しとしておすすめなのは以下の5つのアイテムです。

  • カーテン
  • すだれ
  • すのこ
  • シェード
  • ラティス
  • 観葉植物やグリーンカーテン

それぞれ見ていきましょう。

遮像レースカーテン

アパートの1階の目隠しとしてよく使われているのは、遮像効果のあるレースカーテン。

遮像レースカーテンとは、特殊な糸の効果で室内に差し込む光を屈折・反射させて、昼夜関係なく1日中室内の様子を見えにくくしてくれるレースカーテンのこと。

十分な採光を得ながら外からの視線を遮れますし、通常のカーテンと同じように取り付けるだけなので、アパートでも手軽に使えます。

一方で、遮像効果により室内からも外の景色はわかりにくく、通常のレースカーテンと比べるとやや室内を暗く感じられやすいです。

特殊な糸を使用した織り方のため、デザインが限られる点に注意しましょう。

すだれ・よしず

すだれとは、葦や細長く切った竹などを「横方向」に並べて編んだもので、主に軒下や屋内で吊り下げて使用します。

よしずも葦や細長く切った竹を編んだものですが、すだれと違って素材を「縦方向」に並べて編み、主に軒先や屋外で立てかけるようにして使用するのが特徴です。

すだれやよしずはどちらも軽くて取り扱いがしやすく、比較的安価なため、日除けや目隠しとして日本で伝統的に使われてきました。

窓辺に吊り下げて使うなら「すだれ」、ベランダの手すりより上を目隠しするために立てかけて使うなら「よしず」と、用途に応じて使い分けてみるとよいでしょう。

すのこ

すのことは、丈夫な角材の上に薄い板を打ち付けたもののこと。

適度に隙間を空けて板材を打ち付けているので、風通しもよく湿気がこもりにくいので、寝具の下に使うアイテムとしてもよく知られています。

柵状になっているすのこは、外からの視線を遮るために使うアイテムとしても最適。

軽くて丈夫なのでアパートのベランダにも取り付けやすく、柵に固定して目隠しとして使えます。

シェード

シェードとはベランダ全体を覆うように取り付け、強い日差しを避ける日除けのこと。

丈夫な布製で向こう側が透けないので目隠し効果も高く、日除けと目隠しの両方の効果が得られます。

無地のものから模様つきまでデザインもカラーも豊富なので、好みに合ったシェードを選べます。

取り付けは紐で行うものから、固定式の金具でサッシに取り付けるものまでさまざま。

賃貸アパートに取り付けるなら、原状回復しやすい紐で取り付けるタイプのものを優先して選びましょう。

ラティス

ラティスとは、ガーデニングでもよく使用される木製のフェンスのこと。

格子状のデザインから板を並べたルーバー状のデザインまで幅広く、用途に合わせて選べます。

ラティスは独立して立てないため、専用のスタンドやベランダの柵への取り付けが必要です。

目隠しとして使うときは、どのくらいの高さのラティスを取り付けるかをよく検討し、寸法を正確に測ってから購入するのがおすすめ。

風であおられないように、結束バンドなどを使ってベランダの柵に確実に取り付けましょう。

観葉植物やグリーンカーテン

観葉植物を置くのも、目隠しとして有効な方法です。

日当たりがよく、夏場の暑さが気になるなら、ツル性の植物を育ててグリーンカーテンをつくってみるのもよいでしょう。

グリーンカーテンは、ツル性植物の中でもヒルガオやアサガオ、ゴーヤといった丈夫で育てやすい種類が適しています。

花が咲く植物でグリーンカーテンをつくれば、彩りも鮮やかになり効果的に日差しを遮ります。

アパートでグリーンカーテンをつくる場合は、他の部屋にまでツルが伸びていないかなど、小まめに育ち具合をチェックしましょう。

アパートで1階やベランダを目隠しするときの注意点

個人所有の戸建て住宅と異なり、賃貸アパートでは1階やベランダを目隠しするときに注意しなくてはならないポイントがあります。

  • アパートの管理規約を確認する
  • 避難経路を塞がない
  • 原状回復可能なアイテムに限る
  • 強風への対策をする

注意すべき4つの項目について、詳しく見ていきましょう。

アパートの管理規約を確認する

アパートでは、ベランダは個人所有のスペースではなく、建物の共有部にあたります。

物件によっては、ベランダの使い方に細かくルールが定められているため、1階やベランダを目隠ししたいと思ったら、まずは管理規約を確認しましょう。

管理規約を確認して問題ないと判断したとしても、事前に大家さんや管理会社に相談しておくと安心です。

避難経路を塞がない

アパートのベランダは、火災や地震といった非常事態下での大切な避難経路です。

ベランダに目隠しを設置する場合は人が問題なく通れるスペースを確保し、間仕切りの前に絶対に物を置いてはいけません。

万が一、火災が発生し避難経路を塞いでいたために被害が拡大した場合は、損害賠償に発展する恐れもあります。

避難経路はあらかじめ十分に確認し、目隠しアイテムで塞がないように注意してください。

原状回復可能なアイテムに限る

賃貸アパートの入居者には、室内を入居前の状態に戻してから退去する「原状回復」の義務があります。

賃貸アパートはあくまで大家さんや管理会社の所有物ですので、目隠しするときも原状回復可能なアイテムに限らなくてはなりません。

原状回復にかかる費用は、契約時の初期費用に含まれる敷金から支払うのが一般的。

冷蔵庫裏の電気焼けや日焼けによる畳や壁紙の変色などは、日常生活で避けられない経年劣化とみなされるため、原状回復の対象ではありません。

しかし煙草のヤニによる壁紙の黄ばみや、定期的な掃除をせずに浴室を酷くカビさせてしまったなど、入居者の生活習慣が原因のものや、DIYなどによる故意の穴あけは原状回復の対象になります。

原状回復をすれば何をしてもいいというわけではなく、目隠しのアイテムを取り付けたいからといって、外壁に穴を開ける行為は禁止です。

大家さんや管理会社から借りているという立場を忘れず、入居者のモラルを守るように心がけてください。

強風への対策をする

すのこやシェード、ラティスなどベランダの目隠しに使えるアイテムは、簡単に手に入りますし、取り付けも手軽です。

自分で簡単に取り付けできるからこそ、強風で吹き飛ばされないような対策は万全にしておきましょう。

アパートの1階は道路に面しているケースが多く、目隠しのアイテムが吹き飛ばされてしまうと、通行人に当たってケガをさせたり、交通事故につながったりする恐れがあります。

またアパートの敷地内であったとしても、隣のベランダに誤って飛ばされてしまったり、他人の所有物を傷つけるなどトラブルに発展する可能性も高いです。

アパートの1階やベランダに目隠しアイテムを取り付けるときは、吹き飛ばされないような対策が不可欠。

台風の接近などで強風が予想されるときは、あらかじめ室内に入れておくなど、被害を未然に防ぐ対策をしましょう。

マンションではベランダの目隠しが禁止の物件もある

規模の大きな分譲マンションは賃貸アパートと比べて管理規約が厳しいことも多く、ベランダの目隠し自体が禁止の物件も多いです。

特にデザイナーズマンションやハイグレードなマンションは、外観を維持するためのルールも厳しく、洗濯物も外干しできない場合もあります。

分譲マンションの中の1室が賃貸に出されるケースも少なくありませんが、このような物件に入居するときはあらかじめ管理規約をよく確認しておきましょう。

またアパートに比べて階数の多いマンションでは、ベランダに避難ハッチや避難はしごが取り付けられています。

避難ハッチや避難はしごの1階への設置はありませんが、天井を確認して避難はしごが取り付けられていたら、真下や周囲に物を置かないように十分注意してください。

まとめ

アパートの1階は、外からの見えやすさや防犯性への懸念から、あえて避けてお部屋探しを進める方もいます。

しかし、階下の住人がいない1階は、自分たちの足音などの生活音に必要以上に気を配る必要がありませんし、引っ越しや日常生活での荷物の搬入もスムーズです。

アパートの1階で気になる部屋を見つけたら、ぜひベランダの目隠しも検討しながら、快適な日常を楽しみましょう。

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