「自分の足音や生活音が、下の階まで響いていないか心配……」
「アパートで床の防音対策をしたいけど、なにが効果的なんだろう?」
このようなお悩みを解決するため本記事では、効果的な床の防音対策や防音マットの選び方などをご紹介いたします。
アパートの防音対策をお考えの方はぜひ、参考にしてください。
床の防音対策をする前に!知っておきたい音の種類と遮音性能
「足音や生活音が気になるから、床の防音対策をしたい」
このように、自分の生活音が階下の住人に聞こえていないか心配に思う方は多いはず。
自分では気を付けているつもりでも、下の階まで音が響いてしまっているケースも多いです。
アパートでの騒音トラブルを避けるためにも、床の防音対策はとても重要。
では、床の防音対策をする前に知っておいたほうがいいことはあるのでしょうか?
必ず知っておきたいのは、音の種類と遮音性能です。
床から伝わる音の種類は、大きく2つに分けられます。
- 重量衝撃音
- 軽量衝撃音
それぞれの音の違いや、遮音性能について詳しく見ていきましょう。
1.重量衝撃音
重量衝撃音とは、重低音の鈍い音のことです。
具体的には、下記のような音が重量床衝撃音に分類されます。
- 部屋を走り回る音
- 重いものを落とした時の音
- 重量のある家具などを床に置いた時の音
たとえば、部屋を走り回る音や、重いものを落とした時の「ドスン」といった音などは、下の階まで響きやすいです。
また、重量衝撃音は防音対策をしても完全に防ぐことは難しいのが特徴です。
2.軽量衝撃音
軽量衝撃音とは、軽くて高い音のこと。
具体的には、下記のような音が軽量衝撃音に分類されます。
- 食器やスプーンを落とした時の音
- 硬貨などの軽いものを落とした時の音
- イスを引きずる音
たとえば、スプーンを落とした時の「カシャーン」という高い音などが軽量衝撃音です。
上記のような音は、床の防音対策によって軽減できますよ。
3.遮音性能を表す「L値」
床の防音対策をする際に知っておきたいのが、遮音性能を表す「L値」です。
L値は、上の階で発生した音が、下の階にどれくらい聞こえるかを数値化したもの。
「L‐○○」のように表し、数値が小さいほど遮音性能が高いことを表します。
たとえば、「L‐60」よりも「L‐50」の方が遮音性能は優れています。
また、2008年には新しい表示方法「△L(デルタエル)等級」が発表されました。
従来のL値とは違い、数値が大きくなるほど遮音効果が高くなります。
たとえば、「△LL-4」よりも「△LL-5」の方が、遮音性能は優れています。
床の防音グッズは、上記のいずれかの方法で遮音性能が表示されています。
より高い遮音効果を求めるならば、「L-45以下」または「△LL-4以上」のものを選ぶといいですよ。
賃貸アパートにおすすめ!床の防音対策おすすめ4選
賃貸アパートに住んでいるならば、床の防音対策は必須です。
では、どうすれば階下に音が響くのを防げるのでしょうか?
床の防音対策でおすすめのアイテムは、次の4つです。
- 1.カーペット
- 2.防音マット
- 3.防振マット
- 4.スリッパ
それぞれの詳細は下記のとおり。
1.カーペット
カーペットを敷くだけでも、防音効果が期待できます。
床に布を一枚敷くことで、下の階に音が響くのを緩和させられますよ。
たとえば、「軽いものを落とす」「イスを引く」などの軽量衝撃音は、カーペットを敷くことで響きづらくなります。
カーペットは厚みがあるほど階下へ音が伝わりにくいためおすすめです。
反対に、薄いものは遮音効果が低いためご注意ください。
2.防音マット
防音マットはカーペット同様、床の上に敷くアイテムです。
遮音効果があるため、下の階に音が響くのを防げますよ。
防音マットには、遮音性能を表す「L値」の表記があるため、あなたの使用用途に合わせた等級のものを選びましょう。
3.防振マット
床から振動音が伝わるのを防ぎたいなら、防振マットもおすすめ。
振動を吸収してくれるため、家電などの音が階下に響くのを防げます。
具体的には、下記のような音に効果的です。
- 洗濯機の振動音
- 冷蔵庫を開け閉めする音
- スピーカーの振動音
たとえば、洗濯機の「ガタガタ」といった振動音などは、防振マットを敷くと軽減できます。
家電の振動音が気になる場合、ぜひ防振マットをご活用ください。
4.スリッパ
スリッパを履くのも、立派な防音対策です。
スリッパがクッション代わりになるため、下の階に足音が響きづらくなりますよ。
素足のままアパートの室内を歩き回ると、どうしても下の階にドシドシと音が響きがち。
スリッパは衝撃を和らげてくれるため、足音(軽量衝撃音)を軽減できるのです。
スリッパを選ぶ際は、クッション性が高いものを選ぶのがポイント。
より防音効果が期待できますよ。
防音マットとは?通常のカーペットとの違い
防音マットとはその名のとおり、防音効果があるマットのこと。
通常のカーペットに比べて、より高い遮音効果が期待できます。
価格は、カーペットよりも防音マットのほうが高めです。
「防音対策はしたいけど、値段は安いほうがいい」と思う方もいるかもしれません。
しかし、防音マットは価格が高い分、防音効果も期待できますよ。
防音マットを選ぶ時のポイント3つ
防音マットを選ぶ時のポイントは、次の3つです。
- 1.厚さと防音性能は比例する
- 2.タイルカーペットタイプとラグタイプの2種類が主
- 3.目的に応じた機能があるものを
それぞれの詳細を見ていきましょう。
1.厚さと防音性能は比例する
防音マットは基本的に、厚手であるほど防音性能が高くなります。
しっかり防音対策をしたいなら、厚みがあるものを選ぶといいですよ。
具体的には、厚さ5㎜以上のものを選ぶのがおすすめ。
さらに高い防音効果を期待するなら、厚さ10㎜以上。
楽器の演奏や軽いエクササイズをする場合、20㎜以上の厚みがあると安心です。
ただ、防音性能が高いほど価格が高くなるため、予算と相談しながらあなたの部屋に合った防音マットを選びましょう。
2.タイルカーペットタイプとラグタイプの2種類が主
防音マットには、「タイルカーペットタイプ」と「ラグタイプ」の2種類があります。
タイルカーペットタイプとは、パネル状のカーペットのこと。
40×40cmまたは50×50cmのサイズが一般的です。
床に敷く際は、同じサイズのタイルカーペットを複数枚組み合わせて使用します。
また、中にはタイルの裏面に滑り止め加工がされているものも。
接着剤などを使わず設置できるため、賃貸アパートでも安心ですね。
タイルカーペットのメリットは、
- 好きな範囲に敷ける
- 汚れた部分を取り外して洗える
- 複数枚のものを選べるため、自分好みのデザインにできる
など。
「部屋にぴったり合うサイズのカーペットがいい」「好きに組み合わせてオシャレに防音対策がしたい」という方におすすめです。
一方、ラグタイプの防音マットは、一枚敷くだけで床の防音対策ができます。
サイズが決まっているため、事前にお部屋のサイズを測るのをお忘れなく。
防音マットは、部分的に敷くのか、お部屋全体に敷くのかで、選び方が異なります。
デザインや防音性能も比較して、あなたの部屋にぴったりの防音マットを選びましょう。
3.目的に応じた機能があるものを
防音性能だけでなく、機能性も意識したいポイント。
防音マットは、次のような機能がついているものがあります。
- 抗菌・防臭加工
- 防ダニ加工
- はっ水加工
たとえば、抗菌・防臭加工されているものならば、菌の繁殖や臭い移りを防いでくれるため、アパートのお部屋を清潔に保てます。
また、飲み物や食べ物をこぼしてしまうのが心配な方は、はっ水加工があると安心です。
上記のように、防音効果プラスαの機能も意識して、あなたの目的に合った防音マットを選ぶといいですよ。
まとめ
床から伝わる音の種類や遮音性能、おすすめの防音対策などをご紹介してきました。
アパートで快適な生活を送るためには、床の防音対策が必須です。
防音マットを選ぶ際は、厚みや遮音性能、プラスαの機能も意識したうえで、あなたのお部屋にぴったりなものを選びましょう。
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