複数の世帯が入居するアパートでは、他の部屋から漏れる生活音に悩まされることもあります。
特に深夜のテレビの音や、頻繁に人が集まって騒ぐ声など、状況によってはつい直接相手に苦情を伝えたくなることもあるかもしれません。
今回は入居中のアパートで騒音問題に悩まされたときに、どのように苦情を入れるべきかについて解説します。
管理会社に連絡するときに押さえておきたい5つのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
アパートの騒音の苦情はどこに伝える?
賃貸アパートで騒音に悩まされたら、管理会社や大家さんに苦情を伝えましょう。
アパートで発生するトラブルの中でも、騒音に関するものは発生件数が多く、住民間のトラブルにも発展しやすいです。
大抵の場合、管理会社や大家さんに連絡すれば、すぐに何らかの対処をしてくれます。
どうすべきか悩む前に、騒音が気になったときは早めに相談してみましょう。
アパートの騒音に関する苦情の入れ方
アパートの騒音で苦情を入れるときには、次の2つの方法があります。
- 管理会社や大家さんに伝える
- 匿名の手紙を出す
それぞれの方法について、詳しく解説します。
管理会社や大家さんに伝える
賃貸アパートの場合は、管理会社や大家さんに伝えるのが基本です。
管理会社や大家さんは、賃貸アパートを適切に運営する役目があるため、騒音に関する苦情にも対応してくれます。
騒音問題は発生しやすい隣人トラブルのため、管理会社や大家さんとしても早めに対処したい問題です。
連絡先は契約書に記載されていますので、確認の上連絡してみるとよいでしょう。
匿名の手紙を出す
騒音トラブルでよく行われる苦情の伝え方に、匿名の手紙を出すものがあります。
匿名の手紙を出すときは、筆跡など個人が特定できる情報を残さないために、できるだけパソコンなどから出力したものがよいでしょう。
ただし賃貸アパートの騒音は、本来の発生場所とは違う部屋から聞こえるように感じるケースもあります。
誤った部屋に手紙を出すとトラブルになりますし、事態の深刻化を防ぐためにも、匿名であっても直接のやり取りはおすすめできません。
アパートで騒音の苦情を伝えるときは、管理会社や大家さんを間に挟みましょう。
騒音の苦情で管理会社に伝えたい5つのポイント
騒音の苦情は、管理会社にできるだけ詳細を伝えた方が効果的に対策してもらいやすくなります。
管理会社に伝えるときのポイントは、以下の5つです。
- いつから騒音が続いているのか
- 騒音の種類
- 時間帯に決まりはあるか
- 頻度はどのくらいか
- どのあたりから聞こえてくるのか
それぞれ詳しく解説します。
いつから騒音が続いているのか
管理会社に連絡するときは、いつから騒音が続いているのかを伝えましょう。
今朝から続いているのか、それとも1週間前から断続的に続いているのかによって、管理会社もいったん様子を見るべきかどうかの判断ができます。
具体的に伝えられないときは目安でも構いませんが、誤った情報は伝えないように気をつけましょう。
騒音の種類
騒音の種類も、対策を考える上で必要な情報です。
騒音がテレビの音なのか、人の話し声なのか、それとも夜間に聞こえる音楽なのかなど、できるだけ具体的に伝えてください。
特に賃貸アパートで楽器を演奏する音が聞こえてくる場合、物件によっては楽器不可の規約に違反している可能性があります。
騒音を過度に誇張しすぎず、適切に伝えるように心がけましょう。
時間帯は決まっているか
早朝や深夜など、騒音が聞こえる時間帯が決まっている場合も、大家さんや管理会社に伝えます。
同じ音でも、昼間の話し声と深夜の話し声では、騒音として感じる程度も変わりやすいです。
状況を把握しやすくするためにも、時間帯もわかる限り伝えてください。
頻度はどのくらいか
毎日決まって聞こえるのか、1週間に1回程度なのかといった頻度も大切な情報です。
毎日聞こえる騒音は周囲へのストレスも大きくなるため、他にも迷惑に感じている入居者がいるかもしれません。
頻度についても把握できているときは、できるだけ正確に情報を伝えましょう。
どのあたりから聞こえてくるのか
騒音の聞こえてくる方向がわかっていれば、その方向を伝えます。
上の階から響いてくる足音や左右の部屋から聞こえてくる話し声など、できるだけ具体的に伝えましょう。
このときに注意しなくてはならないのが、賃貸アパートでは必ずしも、音が聞こえる方向の部屋が原因とは限らない点です。
建物の構造によっては、思わぬ方向から音が伝わってくることもあります。
どのあたりから騒音が聞こえてくるのかは、決め付けずに印象として伝えた方がよいでしょう。
管理会社がクレームに対応してくれない…どこに相談すべき?
管理会社に再三クレームを伝えても対応してくれず、騒音問題に改善が見られないときは、第三者機関を頼りましょう。
以下の相談窓口は、通話料を除き誰でも無料で相談できます。
- 市区町村併設の相談窓口
- 国民生活センター
- 警察相談専用電話
それぞれ詳しく見ていきましょう。
市区町村併設の相談窓口
市区町村役場の生活課では、主に生活サポートに関する相談を受け付けています。
管理会社に相談してもクレーム対応してくれず、困っている場合は、こちらに相談してみるのもよいでしょう。
相談は誰でも無料で行えますが、事前予約が必要な場合も多いです。
詳細はお住まいの地域によって異なるため、市区町村の公式ホームページで確認し、不明点は役所の窓口で問い合わせてみましょう。
消費者ホットライン
消費者ホットラインは、消費者庁が運営する相談窓口。
市外局番なしの「188」をダイヤルすればつながり、自動音声に従って入力すれば最寄りの消費者生活相談窓口に案内される仕組みです。
なお、土日祝日を含む消費生活センターの営業時間外には、国民生活センターに窓口をつなげてくれます。
消費者生活相談窓口は、希望すれば全国に開所している窓口で面談形式での相談も可能です。
面談には事前連絡が必要ですので、まずは消費者ホットラインから最寄りの相談窓口に連絡してみましょう。
参考 | 独立行政法人国民生活センター「消費者ホットライン」
警察相談専用電話
警察では、事件や事故など今すぐ対応が必要な緊急の通報だけでなく、事件までは至らないけれど対応に困っている生活トラブルに関する相談も可能です。
警察相談専用電話の連絡先は、「#9110」。
基本的な受付時間は平日の8:30~17:15ですが、各都道府県警察本部によって対応時間が異なるため、注意してください。
「#9110」にかけると相談員が対応したのち、内容によって専門機関を紹介してもらえます。
管理会社が対応してくれない場合の相談先の1つとして、頼ってみるのもよいでしょう。
参考 | 政府広報オンライン「警察に対する相談は警察相談専用電話「#9110」番へ」
アパートの騒音で管理会社の対応が悪くてもやってはいけないこと
大抵の場合、問題を深刻化させないために管理会社は騒音への苦情にも迅速に対応してくれます。
しかし苦情を伝えたにも関わらず騒音が止まないなど、状況が改善しないと管理会社の対応が悪いと感じることもあるでしょう。
たとえ対応に不満があっても、以下の3つは決して行ってはいけません。
- 相手に直接苦情を伝える
- 警察にすぐ通報する
- 管理会社を懲らしめようとする
それぞれ詳しく解説します。
相手に直接苦情を伝える
騒音に不満を感じていても、相手に直接苦情を伝えるのはやめましょう。
突然の訪問は気分のよいものではありませんし、相手が話を聞き入れてくれるとも限りません。
直接苦情を伝えるとお互い感情的になりやすく、思わぬトラブルにもつながります。
またお互いの騒音に対する認識が異なる場合、解決までの時間が長引くきっかけにもなるでしょう。
実際に騒音トラブルが原因で、傷害事件に発展した事例もあります。
相手に直接苦情を伝えることはせず、管理会社や大家さんなど、間に第三者を挟むのが適切です。
警察にすぐ通報する
管理会社が満足に対応してくれないからといって、すぐに警察に通報するのはやめましょう。
明らかな不法行為や事件性のある事案でない場合、通報しても警察の対応は望めません。
また集合住宅への警察官の訪問は、非常に目立ちます。
警察官の姿を目にすれば、事情を知らないほかの入居者や周辺住人の関心をひいてしまい、通報された側が不満を感じるリスクも高いです。
最悪の場合、警察への通報をきっかけに相手の恨みをかって事件へと発展する可能性もあるでしょう。
ただし日常的に続く騒音ではなく、深夜に複数人が集まって大騒ぎをしているなど、度を越している場合は不法行為として警察が対応してくれます。
- 騒音の出所が明確である
- 自分自身だけでなく周囲へも迷惑を及ぼしている
- 深夜や早朝など、明らかに常識の範囲外
このように緊急性が高く、警察の対応が妥当と思われる場合は、通報も1つの手段です。
日常的な騒音問題は管理会社に連絡し、緊急性の高い事案のみ警察へ通報するなど、状況によって判断しましょう。
管理会社を懲らしめようとする
対応に不満があっても、SNSや匿名サイトへ誹謗中傷を書き込むなど、管理会社を懲らしめようとするのはやめましょう。
過度な誹謗中傷は営業妨害になりますし、これからも住み続ける予定ならば相手との関係性にも影響がでます。
また、表面上は管理会社の対応が見受けられなくても、改善への準備を進めている最中かもしれません。
管理会社を懲らしめようとはせず、節度ある行いを心がけましょう。
入居中のアパートで騒音の苦情を受けたときの対処法
アパートに入居中に、自分宛ての苦情の連絡を受けた場合は、まずはしっかりと内容を確認しましょう。
自分では騒音と思っていなかったものが、他の入居者に思いがけず迷惑をかけている場合もあります。
思い当たるものがあれば改善し、もし心当たりがないものであっても、その後の生活音に配慮しましょう。
建物の構造によっては、自分以外がたてた騒音が、自分の部屋からの騒音と勘違いされているケースもあります。
生活音を意識して改善したにも関わらず、繰り返し苦情がくる場合は、大家さんや管理会社に相談して騒音の原因を調べてもらいましょう。
まとめ
複数世帯が入居する賃貸アパートで快適に暮らしていくには、お互いに配慮が欠かせません。
騒音は身近なトラブルであり、誰もが遭遇する可能性があります。
アパートで騒音に困ったら、トラブルを防ぐためにも大家さんや管理会社を頼り、決して直接苦情はいわないでください。
その後も住み続けることを前提に、感情的にならず冷静な対処を心がけましょう。