一人暮らしをしていると、さまざまなトラブルに自力で対処しなくてはなりません。
中でもブレーカーが落ちると、使用中の家電が突然止まってしまったり、夜間の停電で周りが見えなくなったりと困ることが多いです。
今回は賃貸アパートのブレーカーがすぐ落ちて困っている方に向け、ブレーカーが落ちる原因や人数に合わせた容量の目安、アンペアを変更するときの注意点を解説します。
この記事の目次
賃貸アパートのブレーカーが落ちる3つの原因
賃貸アパートのブレーカーが落ちてしまう主な原因は、次の3つです。
- 複数の家電を同時に使っている
- 1つの部屋で集中的に電力を使っている
- ブレーカーが故障している
それぞれ詳しく見ていきましょう。
複数の家電を同時に使っている
賃貸アパートでは、1世帯あたりで使用できる電気の量が決まっています。
この上限を超えて電力を使うと、安全のためにブレーカーが落ち、電力の供給をストップする仕組みです。
消費電力の多いエアコンや電子レンジ、乾燥機付きの洗濯機など、複数の家電を同時に使うと電力量の上限を超えやすいので注意してください。
1つの部屋で集中的に電力を使っている
ブレーカーにはそれぞれのエリアに対応したスイッチがあり、キッチンやリビングなどで電気の供給量が分かれています。
よくあるのは、キッチンで複数の調理家電を使って消費電力が集中し、ブレーカーが落ちてしまうケースです。
リビングやキッチンの家電が急に停止したのに、他の部屋の電気が点いているといったときは、電力を集中して使いすぎた可能性が高いでしょう。
ブレーカーが故障している
複数の家電を使ったり、1つの部屋で集中的に電力を使ったりしていないのにブレーカーが落ちるときは、ブレーカーの故障が原因かもしれません。
ブレーカーのスイッチを戻しても電力が復旧しない場合は、早急に大家さんや管理会社に連絡してください。
賃貸アパートでブレーカーがすぐに落ちるのを防ぐには?
賃貸アパートでブレーカーがすぐに落ちるのを防ぎたければ、次の2つの方法を試しましょう。
- 家電を使うタイミングをずらす
- 契約アンペア数を見直す
それぞれ解説します。
家電を使うタイミングをずらす
ブレーカーがすぐに落ちるのを防ぐには、家電を使うタイミングをずらしてみましょう。
特にIHヒーターは、家電と同様に電力を多く消費するため、調理中は特に注意が必要です。
例えば電子レンジと電気ケトルを一緒に使うと、ブレーカーが落ちやすいといった傾向があるときは、お湯が沸いてから電子レンジを使うなどの工夫を心がけましょう。
契約アンペア数を見直す
所有している家電が多いときは、契約アンペア数を見直すのも有効です。
契約アンペア数と使える電力の量は比例するため、契約アンペア数を増やせば同時に使える家電の数も増えます。
契約アンペア数の変更は、大家さんや管理会社の承諾を得れば可能です。
複雑な手続きは必要ないため、一度検討してみるとよいでしょう。
賃貸アパートのブレーカーの目安容量は?
賃貸アパートのブレーカーの容量は、アンペア(A)という、一度に流れる電気の量を表す単位で示されます。
家庭でのブレーカーの容量は、このアンペア数で上限が表示されていると考えるとわかりやすいでしょう。
アンペア数は一人暮らしで20~30A、同棲やルームシェアなど、2人以上で暮らすなら40~60Aが目安です。
ただし上記はあくまで目安ですので、料理が趣味で大型の電子オーブンを使いたいなど、消費電力の多い家電を使う予定があるなら、余裕を持ったアンペア数で検討するとよいでしょう。
賃貸アパートでアンペア数を変えるときの注意点
賃貸アパートでアンペア数を変えるときは、以下の注意しておきたい3つのポイントがあります。
- 基本料金の増加に注意する
- 大家さんや管理会社に相談する
- 退去時に必ずアンペア数を戻しておく
それぞれ見ていきましょう。
基本料金の増加に注意する
電力会社の基本料金は、契約しているアンペア数によって変わります。
そのため、契約アンペア数を増やすと基本料金も上がる点に注意してください。
契約アンペア数と基本料金の例は、以下の通りです。
契約アンペア数 | 基本料金(税込) |
10A | 311円75銭 |
15A | 467円63銭 |
20A | 623円50銭 |
30A | 935円25銭 |
40A | 1,247円00銭 |
50A | 1,558円75銭 |
60A | 1,870円50銭 |
10Aと20Aでは使用できる電力量が倍になりますが、基本料金も比例します。
家電が増えると単純に消費電力が増えて電気代も上がるため、節約を心がけつつ一人暮らしをしたい方は、よく考えて契約アンペア数を決めましょう。
大家さんや管理会社に相談する
賃貸アパートで入居する部屋は、大家さんや管理会社の所有物です。
ブレーカーのアンペア数を変えたいときは、必ず大家さんや管理会社に相談してください。
大抵の場合、連絡すれば問題なく承諾してもらえるケースがほとんどです。
しかし築年数が経った物件では、契約アンペア数を変えるために追加で設備工事が必要になる場合もあります。
勝手な変更は契約違反になりますので、忘れずに連絡しておきましょう。
退去時には必ずアンペア数を戻しておく
入居中に契約アンペア数を変えたときは、退去時に忘れずにアンペア数を戻す手続きを行ってください。
手続きは大家さんや管理会社に連絡するケースや、直接電力会社に連絡するケースなどそれぞれです。
物件によって対応は異なるため、アンペア数変更の相談をするときに、退去時の対応についても確認しておくとよいでしょう。
賃貸アパートの共用ブレーカーが落ちるときはどうすればいい?
賃貸アパートには、入居している部屋だけでなく、エントランスや廊下用の共用ブレーカーがあります。
もし何らかの不具合があって共用ブレーカーがすぐに落ちてしまう場合は、大家さんや管理会社に連絡しましょう。
中には各部屋に水を送る給水ポンプが作動せずに断水したり、インターネットやオートロックが使えなくなったりするケースもあるため、早めの連絡が大切です。
たとえ共用ブレーカーのある場所を知っていたとしても、勝手にブレーカーのスイッチを戻してはいけません。
共用ブレーカーが落ちた原因を特定せずにスイッチを戻すのは、漏電や何らかの不具合を見逃すリスクが高く、非常に危険です。
大家さんや管理会社へ連絡した後は、電力の復旧を待ちましょう。
賃貸アパートのブレーカーが故障したときの3つのポイント
賃貸アパートのブレーカーが故障していると感じたときには、注意すべき3つのポイントがあります。
- 自分で修理業者を手配しない
- 異常を感じたらすぐに大家さんや管理会社に相談する
- 契約書を確認する
知らずに対処してしまうと、後から高額な費用を請求されることもあるため、よく読んで参考にしてください。
自分で修理業者を手配しない
ブレーカーが故障しているのでは?と思っても、決して自分で修理業者を手配してはいけません。
物件の所有者は、あくまで大家さんや管理会社です。
大家さんや管理会社には、入居者が相談なしに手配した修理業者への支払い義務はないため、修理費用の全額を負担しなければならないでしょう。
電気を早く復旧させたくて焦る気持ちがあっても、まずは大家さんや管理会社への連絡を優先してください。
異常を感じたらすぐに大家さんや管理会社に相談する
頻繁にブレーカーが落ちるなどの異常を感じたら、すぐに大家さんや管理会社に相談しましょう。
ブレーカーが落ちても、その度にスイッチを戻せば十分と連絡を先送りにしていると、ますます状態を悪化させてしまうかもしれません。
不具合に気付いていたにも関わらず放置していると、退去時の原状回復で、高額な修理費用を請求される可能性があります。
トラブルを避けるためにも、異常を感じたらすぐに相談する姿勢を心がけましょう。
契約書を確認する
物件によっては、設備が故障したときの対応についての手順が決められています。
不具合があったときの連絡先や修理の手配先が明記されている場合もあるため、大家さんや管理会社に連絡するときに、契約書も確認しておくと安心です。
確認したいときにすぐ取り出せるように、契約書などの重要書類は、常に整理した状態で保管しておきましょう。
賃貸アパートのブレーカーについてよくある質問
賃貸アパートのブレーカーについて、よくある3つの質問を紹介します。
Q.賃貸アパートでブレーカーが落ちたときに他の部屋に影響はある?
自分の部屋のブレーカーが落ちても、他の部屋に影響はありません。
複数の世帯が入居しているアパートは、それぞれの部屋ごとにブレーカーが設置されているため、電気が使えなくなるのはブレーカーが落ちた部屋だけです。
自分の部屋のブレーカーが落ちても、他の入居者に影響はありませんので、落ち着いて対処しましょう。
Q.ブレーカーはどこに設置されている?
ブレーカーは洗面所や玄関のほか、廊下の収納扉の中などに設置されているのが一般的です。
設置場所は部屋ごとに異なるため、内見で物件を訪問したときや契約締結のときなどに、不動産会社の担当者に確認しておくとよいでしょう。
Q.ブレーカーが落ちていないのにアパートが停電したときはどうする?
自分の部屋のブレーカーが落ちていないのにアパートが停電したときは、以下の原因が考えられます。
- 工事などによる計画停電
- 台風や雷など自然災害の影響
- 送電設備の不具合
近隣で電柱の工事があったり、建物内の点検のために、計画的に停電させる場合もあります。
その際、エントランスの掲示板に掲示されたり、各戸への通知が配布されたりしていますので、計画停電に関する配布物がなかったか確認しましょう。
また台風や雷などの自然災害の影響で、入居中のアパートだけでなく近隣一帯を含めた広範囲で停電することもあります。
復旧作業は電力会社で行われますので、落ち着いて状況を確認し、避難指示が出ていればそれに従いましょう。
電力復旧の際の火災などの二次災害を防ぐために、コンセントからプラグを忘れずに抜いておいてください。
また、周囲の建物は電気が点いているのに入居中のアパートだけ停電しているなら、送電設備に何らかの不具合が起きているかもしれません。
落ち着いて大家さんや管理会社に状況を報告し、対応を待ちましょう。
まとめ
ブレーカーは大抵の場合予期せず急に落ちるため、突然の停電に慌てることもあるでしょう。
ブレーカーが落ちても焦らず冷静に状況を確認し、必要に応じて大家さんや管理会社に連絡するのが大切です。
賃貸アパートで快適に暮らすためにも、日頃から家電の使用状況を把握し、ブレーカーがすぐに落ちないように使い方を工夫しましょう。