【アパート】ブレーカーがすぐ落ちる!復旧手順や故障した時の対処法

「アパートのブレーカーがよく落ちるんだけど、原因はなに?」

「ブレーカー落ちを防ぐにはどうすればいいの?」

このようなお悩みを解決するため当記事では、アパートのブレーカーが落ちる原因と対処法を紹介します。

アパートのブレーカー落ちにお悩みの方はぜひ、参考にしてください。

アパートのブレーカーがすぐ落ちる主な原因は?

電化製品を使っていて突然、停電してしまった経験はありませんか?

アパートのブレーカーが落ちてしまうと部屋の電気が消え、電力が使用できなくなります。

アパートの他の部屋や周囲の建物は明るいにもかかわらず、あなたの部屋だけ電気が消えてしまっている場合、ブレーカーが落ちている可能性が高いです。

では、なぜブレーカーが落ちてしまうのでしょうか?

考えられる主な原因は、次の4つです。

  • 1.家電を同時に使っている
  • 2.同じ部屋で高アンペアの家電を使っている
  • 3.電気の漏電
  • 4.ブレーカー本体の故障

それぞれの詳細を見ていきましょう。

1.家電を同時に使っている

複数の家電を同時に使うと、ブレーカーが落ちてしまうことがあります。

というのも、使用できるアンペア数はアパートの部屋ごとに決まっているから。

一人暮らしなら、契約アンペア数は20A~30Aの場合が多いです。

たとえば30Aで契約していた場合、使用している電力の合計が30Aを超えてしまったときにブレーカーが落ちてしまいます。

「じゃあ、30Aって具体的にどのくらいなんだろう?」と思うかもしれません。

そこで、主な家電と使用アンペアの目安を表にまとめました。

家電 使用アンペア
IHクッキングヒーター 14A
ヘアアイロン 14A
電子レンジ 13A
ドライヤー 12A
電気ケトル 10A
炊飯器
(炊飯時)
10A
ハロゲンヒーター 10A
掃除機 10A
エアコン 5A
こたつ 5A
炊飯器 4A
テレビ 2A
冷蔵庫 2A
照明 1A

上記の表を見てみると、家電の同時使用でブレーカーが落ちてしまう理由がわかります。

いくら消費アンペア数の低い家電でも、複数使うとブレーカー落ちの原因になることも。

今の契約アンペア数を知りたい場合、電力会社から送られてくる明細書(電気ご使用量のお知らせ)に書いてあるため、チェックしておくといいですよ。

2.同じ部屋で高アンペアの家電を使っている

先ほどの表を見てもわかるとおり、家電によって使用アンペア数は大きく異なります。

もしも同じ部屋で高アンペアの家電をいくつか使った場合、その部屋だけブレーカーが落ちてしまうケースも。

というのも、ブレーカーは部屋ごとに対応しているスイッチがあります。

同じ部屋で集中的に電力を使った場合、ある部屋だけ停電するというケースがあるのです。

もしも「リビングは停電しているのに洗面所は問題なく電気がつく」といった場合は、リビングのブレーカーが落ちていると考えられます。

たとえば料理をする際に、電子レンジとIHクッキングヒーター、電気ケトルを同時に使ったとします。

上記の場合、使用アンペア数は下記のようになります。

13A(電子レンジ)+14A(IHクッキングヒーター)+10A(電気ケトル)= 合計37A

使用アンペア数が37Aのため、契約アンペア数が30Aだった場合はブレーカーが落ちてしまう原因に。

高アンペアの電化製品を使用する際は、契約アンペア数を超えないように注意しましょう。

3.電気の漏電

「高アンペアの家電を使っていないのにブレーカーが落ちた…」

「家電を同時使用していないから、契約アンペア数は超えていないはずなのに停電した」

このように、合計の使用アンペア数に問題がないにもかかわらずブレーカーが落ちた場合は、電気が漏電している可能性があります。

漏電は、家電の劣化や故障が原因で起こるケースもあるため、古い製品をお使いの場合はとくに注意が必要です。

4.ブレーカー本体の故障

最後に考えられる原因は、ブレーカー本体が壊れていること

上記の原因がすべて当てはまらない場合、ブレーカー自体の故障が疑われます。

ブレーカーが壊れると電力が使えなくなってしまうため、早急に大家さんまたは管理会社に連絡しましょう。

ブレーカーの種類別丨落ちる原因および復旧手順

実はブレーカーには下記の3種類があり、それぞれ仕組みが異なります。

  • アンペアブレーカー
  • 漏電ブレーカー
  • 安全ブレーカー

ここからは、ブレーカーごとの落ちる原因や復旧の手順を詳しく見ていきましょう。

アンペアブレーカーが落ちる原因

アンペアブレーカーが落ちた場合、使用している電力が多い可能性が考えられます。

というのも、アンペアブレーカーは使用している合計電力が契約アンペア数をオーバーした場合に停電する仕組みです。

たとえば、アパートの契約アンペア数が30Aだった場合、使っている家電の電力が合計30Aを超えた場合、ブレーカーが落ちてしまうのです。

つまり、使っている家電が多いとアンペアブレーカーが落ちてしまう原因になるのです。

アンペアブレーカーの復旧方法

アンペアブレーカーが落ちてしまった場合、まずは使っていた家電のスイッチをオフにしましょう。

使用電力を減らして、再びブレーカーが落ちるのを防ぐためです。

そして、アンペアブレーカーのレバーを上げれば復旧完了です。

しかし、ブレーカー落ちを初めて経験した人は「そもそもブレーカーってどこにあるの?」と思うかもしれません。

基本的にブレーカーの分電盤は、玄関脇などに設置されています。

また、アンペアブレーカーはブレーカーの一番左側にある独立したレバーがスイッチになっていることが多いです。

なお、アンペアブレーカーの復旧方法は下記の動画でも確認できます。

漏電ブレーカーが落ちる原因

漏電ブレーカーが落ちる原因は、部屋のどこかで漏電が発生しているから。

というのも、漏電ブレーカーは室内で漏電した際に電気回路を遮断する役割があります。

漏電による火災などの事故を防ぐためです。

どこかで漏電が起きているのを検知すると、部屋全体が停電します。

もしも漏電ブレーカーが落ちてしまった場合は、部屋のどこかで漏電している可能性があるため、特に注意が必要です。

漏電ブレーカーの復旧方法

漏電ブレーカーが落ちてしまった場合、レバーを上げればすぐに復旧するのでは?と思うかもしれません。

しかし、むやみに操作するのは絶対にNG。

漏電は火災や感電につながる危険性があるからです。

もしも漏電ブレーカーが落ちてしまったら、まずは大家さんや管理会社に連絡しましょう。

安全のためにも、自己判断での復旧は避けるのが無難です。

安全ブレーカーが落ちる原因

安全ブレーカーが落ちる場合、部屋のどこかで集中して電力を使っている可能性があります。

というのも、安全ブレーカーは部屋ごとの電気供給に対応しています。

もしも安全ブレーカーが落ちると、部屋の一部が停電する仕組みです。

たとえば、洗面所の電気は付いたままなのにリビングだけ停電したという経験はありませんか?

料理をしている時に起こりやすいですよね。

これは、リビングで使っている家電が多いことが原因で、リビングの安全ブレーカーだけが落ちた状態です。

住戸内全体では使用アンペア数に問題がなくても、一つの部屋で集中して家電を使うと、ブレーカーが落ちやすいのですね。

「リビングだけ」「玄関だけ」「洗面所だけ」

このように、ある一部だけが停電した場合は安全ブレーカーが落ちた可能性が高いです。

安全ブレーカーの復旧方法

安全ブレーカーが落ちてしまった場合、まずはどの部屋のブレーカーが落ちたのかチェックしましょう。

そして、停電している部屋で使っていた家電のスイッチを切っておきます。

最後に、下がっているブレーカーのレバーを上げれば復旧完了です。

安全ブレーカーは一般的に、ブレーカーの右側に複数設置してあります。

レバーにはそれぞれ「リビング」「トイレ」「浴室」などと記載されており、電気をどこへ送っているかが分かりますよ。

安全ブレーカーのレバーが下がっている部分=停電した場所を表しているため、対応している部屋で複数の家電を使うときは合計アンペア数に注意しましょう。

ブレーカーを復旧させる時の注意点

ブレーカーを上げる際に注意したいのが、事前に必ず家電のコンセントを抜いておくことです。

そのまま復旧させてしまうと、またすぐにブレーカーが落ちる原因になってしまいます。

安全のためにも、ブレーカーを復旧させる前には使用していた電化製品の電源を切り、電気が使用されていない状況でブレーカーのレバーを上げることをお忘れなく。

ブレーカーの復旧までにかかる時間は?

ブレーカーが落ちてしまった場合、分電盤にあるブレーカーのスイッチを上げればすぐに復旧できますよ。

ただし、漏電によるブレーカー落ちの場合、自己判断での復旧は危険です。

必ず大家さんまたは管理会社に連絡を入れましょう。

ブレーカーが復旧した後にやること

ブレーカーが復旧した後は、家電が正しく動作しているかチェックしましょう。

たとえば、冷蔵庫は作動しているか(温度設定や製氷モードの設定は初期化されていないか)、パソコンのデータは失われていないか、など。

また、再び停電するのを避けるためにも、使用していない家電のスイッチは切っておきます。

アンペア数がオーバーしてブレーカーが落ちてしまった場合は、日常的に同時に使用する家電を減らすことを心がけましょう。

ブレーカーが落ちやすい代表的な家電

高アンペアの家電を同時に使うと、合計の使用アンペア数が高くなってブレーカーが落ちやすいです。

では、注意すべき家電はあるのでしょうか?

特にブレーカーが落ちやすい家電は、下記のとおり。

  • 1.電子レンジ・オーブン
  • 2.IH
  • 3.炊飯器
  • 4.ドライヤー
  • 5.掃除機

以下、それぞれの詳細です。

1.電子レンジ・オーブン

電子レンジとオーブンはどちらも、使用アンペア数が約13Aです。

一人暮らしだと電子レンジを使ってご飯を調理する機会は多いですが、ほかの家電と併用すると契約アンペア数を超えてしまうケースも。

電子レンジやオーブンを使うときは、消費電力の多い家電と同時に使わないなどの工夫が必要です。

2.IH

IHクッキングヒーターも、ブレーカーが落ちやすい家電。

というのも、使用アンペア数が14Aと、家電の中でもトップクラスの消費電力だからです。

電子レンジなどと併用した場合、ブレーカーが落ちてしまう可能性が高いです。

3.炊飯器

炊飯器の使用アンペア数の目安は10Aです。

使用アンペア数が多いだけでなく、お米が炊き上がるまでの30分~50分ほど電力を使い続けます。

その30分~50分の間に他の家電を使うと、合計使用アンペア数が増え、ブレーカーが落ちやすいです。

  • お米を炊きながらお風呂に入ってドライヤーを使う
  • 炊飯と同時進行でIHクッキングヒーターを使って料理を作る

などの使い方には注意が必要です。

4.ドライヤー

ドライヤーも、ブレーカーが落ちやすい家電の一つ。

特に冬場などは、部屋を暖めるためにハロゲンヒーターを入れながら、ドライヤーをする人も多いでしょう。

しかし、ハロゲンヒーター(10A)+ドライヤー(12A)=22Aです。

これにテレビ(2A)、冷蔵庫(2A)、照明(1A)などを足すと合計27A。

使用している電化製品のアンペア数によっては、ブレーカーが落ちてしまう場合も。

ドライヤーを使うときは、なるべくほかの家電のスイッチはオフにしておきたいところです。

5.掃除機

掃除機の使用アンペア数は、強で使った場合10Aほどと言われています。

単体で使うぶんには問題ありませんが、他の家電と同時使用すると契約アンペア数をオーバーしやすいため、ご注意ください。

ブレーカーがすぐ落ちないようにする対策

ブレーカーが落ちてしまう原因や、使用アンペア数の高い家電などをご紹介してきました。

アパートが停電してしまうのは、使用アンペア数が契約アンペア数を超えた場合です。

では、ブレーカーが落ちないようにするためにはどんな対策をすればいいのでしょうか?

おすすめの方法は、次の3つです。

  • 1.家電を点けっぱなしにしない
  • 2.高アンペアの家電を同時に使用しない
  • 3.契約アンペアを上げる

それぞれの詳細を見ていきましょう。

1.家電をつけっぱなしにしない

ブレーカーを落とさないためにまずやっておきたいのが、家電をつけっぱなしにしないこと。

たとえばテレビ(2A)や照明(1A)などは使用アンペア数も低いため、停電には影響しないだろうと思うかもしれません。

しかし、「塵も積もれば山となる」です。

一つひとつの使用アンペア数は低くても、同時に使用すればそのぶん消費電力も増えます。

そのため、不要な家電の電源を切ることで合計使用アンペア数を抑えられますよ。

使っていない部屋の電気はこまめに切る、テレビを見ていないときは消すなどの節電を心がけましょう。

2.高アンペアの家電を同時に使用しない

ブレーカー落ちを防ぐには、高アンペアの家電を同時に使わないことが重要。

先ほど紹介した5つの家電は消費電力が高く、どれも使用アンペア数は10Aを超えています。

  • 電子レンジ
  • IH
  • 炊飯器
  • ドライヤー
  • 掃除機

高アンペアの家電を使う場合は、同時ではなく別々に使うといいですよ。

また、特定の部屋だけブレーカーが落ちてしまった場合も、同じ部屋で使う家電を減らすよう心がけましょう。

3.契約アンペアを上げる

上記の対策をしてもブレーカーが落ちてしまう場合、電気の契約アンペア数を上げるのも対処法の一つ。

というのも、契約アンペア数が低いとすぐに使用量がオーバーして停電してしまいます。

反対に、使用できるアンペア数が増えれば、ブレーカーも落ちづらくなります。

たとえば今の契約アンペア数が20Aだった場合、40Aに変えれば単純に倍の電力が使えます。

今までは電子レンジと電気ケトルを同時に使うとブレーカーが落ちていた人も、契約アンペア数を上げれば問題なく使えるように。

ただ、契約アンペア数が上がると基本料金も高くなります。

参考までに、東京電力の基本料金は下記のとおり。

契約アンペア 基本料金
10A 286円
15A 429円
20A 572円
30A 858円

従量電灯B・C|電気料金プラン|東京電力エナジーパートナー株式会社

契約アンペア数を上げる=基本料金が上がることを考慮した上で、プラン変更を検討しましょう。

もしもプランを変更したい場合は、大家さんまたは管理会社に連絡するといいですよ。

ブレーカーが復旧しない…故障の疑いがある時の対処法

「使用していた家電のスイッチは切ったのに、ブレーカーが復旧しない」

「ブレーカーのレバーを上げたのに停電したまま…」

ブレーカーの復旧作業を行っても停電したままの場合、ブレーカー本体の故障が考えられます。

ブレーカー自体が壊れてしまうと、いくらレバーを上げても電気は通りません。

無理に直そうとせず、まずは大家さんまたは管理会社に連絡しましょう。

電気が使えないのは緊急事態ですので、迅速に対応してくれるはずです。

ブレーカーの修理・交換費用はどちらが負担する?

上記のようにブレーカーが壊れてしまった場合、修理・交換費用はどちらが負担するのでしょうか?

結論、ブレーカーの修理や交換費用は大家さん負担になります。

というのも、設備の自然故障は経年劣化や不具合によるものとみなされるからですね。

あなたが故意・過失で壊したのでなければ、基本的には大家さんが費用を負担してくれるためご安心ください。

アパートのブレーカーに関するQ&A

ここからは、アパートのブレーカーに関するQ&Aを見ていきましょう。

Q.ブレーカーを落とすと節電になるって本当ですか?

ブレーカーを落とすことは節電になります。

ブレーカーを落とすと一切の電気が遮断され、待機電力がなくなるからです。

ただし、ブレーカーを落とす行為はリスクも多いため注意が必要。

ブレーカーを切ることにより冷蔵庫が止まったり、テレビの録画予約ができなくなったりします。

そのため、節電のためだけにブレーカーを落とすのは避けた方がいいでしょう。

Q.一人暮らしにおすすめのアンペアはどれくらいですか?

一人暮らしを快適に過ごすなら30アンペアがおすすめ。

例えば20アンペアだと、暖房をつけながら電子レンジや炊飯器を使用した場合、すぐにブレーカーが落ちてしまいます。

そのようなことを防ぐためには少し余裕を持ち、30アンペアで契約するのが安心です。

Q.ブレーカーがどこに設置されているのか分かりません

一般的にアパートのブレーカーは、次の場所に設置されていることが多いです。

  • 玄関
  • 洗面所
  • 廊下の収納扉の中

どこを探しても見つからない場合は、大家さんや管理会社にお問い合わせください。

まとめ

アパートのブレーカーが落ちる原因や復旧方法、対処法などをご紹介してきました。

停電してしまうのは、使用アンペア数が契約アンペア数を超えてしまうのが原因です。

ブレーカーが落ちるのを防ぐためにも、使っていない家電のスイッチはこまめに切る、高アンペア製品の同時使用は控えるなどの工夫をしましょう。

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