実家に暮らしていたときは家族が代わりに行ってくれていた家事も、一人暮らしをはじめるとすべて自分で行う必要があります。
疲れて帰ってきたときや、毎日行う必要がある家事の負担を軽くしてくれるのが、便利な家電です。
今回は一人暮らしに欠かせない家電から、生活の質を高めてくれる便利な家電まで、詳しく解説します。
一人暮らしに必要な家電一覧
一人暮らしに必要な家電は、以下の通りです。
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 炊飯器
- 洗濯機
- 掃除機
それぞれどのようなサイズやタイプを選べばよいのか、おすすめのポイントや注意点を詳しく解説します。
冷蔵庫|容量は100~150Lが基準
一人暮らしに欠かせない家電として、まず挙げられるのが冷蔵庫です。
自炊をするかどうかに関わらず、飲み物や食材の保存に冷蔵庫は欠かせません。
一人暮らし用の冷蔵庫は、100Lの容量を基準に考えましょう。
コンパクトな間取りでも置きやすいサイズ感で、一人暮らしでも十分使えます。
自炊を中心にするなら、より容量の大きな150Lを検討するなど、希望の生活スタイルから考えていくとよいでしょう。
電子レンジ|充実した調理機能
ボタン1つで簡単に食材をあたためられる電子レンジは、一人暮らしの心強い味方です。
最近では電子レンジで使用できる一人暮らし用の炊飯ポッドやパスタ用の調理器具も普及しているため、火を使わずにレンジ1つでの調理もできます。
基本的なあたため機能以外に、本格的なオーブン機能付きのタイプや自動調理メニューが備わった機種もあるため、予算と希望に応じて選べるのも魅力です。
炊飯器|おすすめは3合炊き
炊飯器も、一人暮らしに必要な家電としてよく挙げられます。
最近は米離れが進んでいるとも言われますが、まとめて炊いて冷凍しておけば、電子レンジであたためるだけでいつでもご飯が食べられます。
一合ずつ炊くと光熱費が余分にかかってしまうため、3合炊きを買って余った分は冷凍していくとよいでしょう。
洗濯機|設置場所に合わせて選ぶ
一人暮らしをするなら、洗濯機も必須の家電です。
多くの物件では、脱衣場に防水パン付きの洗濯機置場が用意されています。
しかし一部の物件では、ベランダなどの屋外に洗濯機置場があるため、物件を選ぶときはよく確認しましょう。
衣類乾燥機能付きのタイプを選ぶ場合は、通常の洗濯機よりも大型になるため、設置場所のサイズや搬入経路の確認が必要です。
掃除機|人気はスティック型やコードレスタイプ
室内の衛生環境を保つために、掃除機も用意しましょう。
特に人気があるのは、室内を移動しやすいスティック型やコードレスタイプの掃除機です。
コンパクトな室内でも移動しやすく隅々までゴミを吸えるため、いつでも室内をきれいな状態に保てます。
一人暮らしの家電は中古で揃えても問題ない?
一人暮らしをはじめるときは、家具や家電を買い揃える以外にも、賃貸物件の初期費用や引っ越し費用でまとまった金額が必要です。
最近では、リサイクルショップなどで状態のよい家電が販売されていることも多いため、予算に応じて中古の家電も検討してみましょう。
特に初めて一人暮らしをするときは、自分にどのサイズの家電が合っているのかわかりにくいものです。
ある程度生活が落ち着いたら買い替えることも想定し、あえて中古品で揃えてみるのもよいでしょう。
一人暮らしにあると便利な家電|暮らしをもっと快適に
必須ではありませんが、一人暮らしの住まいにあると、より便利で快適な日常を送れる家電は次の5つです。
- 電気ケトル
- 扇風機・サーキュレーター
- 除湿器・加湿器
- プリンター
- スマートスピーカー
それぞれ詳しく解説します。
電気ケトル
電気ケトルは、必要なときに短時間でお湯を沸かせるため、特に朝の忙しい時間帯に重宝します。
電気ポットのように沸かしたお湯を長時間保温しておくことはできませんが、短時間で必要なだけのお湯を沸かしたい方におすすめです。
扇風機・サーキュレーター
扇風機やサーキュレーターがあると、エアコンなどの空調効率がアップし室内をさらに快適に保ちやすくなります。
扇風機やサーキュレーターは室内の空気を循環させるので湿気が溜まりにくく、部屋干しの機会が多い方にもおすすめです。
除湿器・加湿器
除湿器や加湿器も、室内の環境を整えるためにぜひ検討したい家電の1つです。
特に除湿器は室内の湿度をコントロールしてカビを発生させにくくなりますので、建物の1階や鉄筋コンクリート製のマンションなど、湿気が溜まりやすい物件にもおすすめ。
室温だけでなく湿度でも室内の快適さは大きく変わるため、テレワークが多いなど室内で過ごす機会の多い方は検討してみるとよいでしょう。
プリンター
一人暮らしであると便利な家電としては、プリンターも挙げられます。
最近では書類のオンライン化が進み、印刷する機会は以前より少なくなりました。
しかし、手書きや郵送が必要なものもあり、印刷が必要な機会は突然訪れます。
書類を1枚印刷するために、わざわざコンビニエンスストアに行った、という経験のある方もいるでしょう。
据え置き型でなくても、必要なときだけ取り出して使えるポータブルタイプもあります。
プリンターを置くスペースが限られる方も、必要に応じて検討してみるとよいでしょう。
スマートスピーカー
スマートスピーカーとは、インターネットと接続し、音声を認識して質問に答えを返したり、音楽をかけてくれたりするスピーカーのこと。
近年急速に普及が進み、明日の天気をすぐに教えてくれたり、食材から適切なレシピを提案してくれたりと、使い方の幅も広がっています。
一人暮らしの生活を格上げするIoT家電
家電の中でも、特に一人暮らしの日常を格上げしてくれるのが、インターネットと接続するIoT家電です。
忙しく日常を過ごす一人暮らしの社会人にとって、特に魅力の多いIoT家電について詳しく解説します。
IoT家電とは
IoT家電とは、インターネットと接続して各種機能を利用できる家電のこと。
IoTとは「Internet of Things」の略語で、直訳すると「モノのインターネット化」という意味になる言葉です。
スマートスピーカーの誕生をはじめとするIT技術の進歩により、パソコンやタブレット端末、スマートフォンなどが中心であったインターネットの世界に、冷蔵庫や洗濯機などの家電も接続できるようになりました。
インターネット接続で情報を適切に入手できるようになり、それを元にした家電の働きで、生活がますます便利になるのがIoT家電の魅力です。
一人暮らしにあると便利なIoT家電の例
一人暮らしでは、特に以下のIoT家電があると日常が快適になります。
- スマートエアコン
- オーブンレンジ(IoT対応)
- IoT洗濯機
- ロボット掃除機
それぞれ詳しく見ていきましょう。
スマートエアコン|外出先から冷暖房のON/OFFが可能
IoTの機能を搭載したスマートエアコンなら、スマートフォンにインストールした専用のアプリを通じて、外出先からいつでも冷暖房のON/OFFが可能です。
うっかり消し忘れてしまったときでも安心ですし、帰宅中に起動させて、帰ってくるタイミングに合わせて快適な温度に設定しておくこともできるでしょう。
オーブンレンジ(IoT対応)|アプリ連携でレシピ検索を簡単に
自炊中心で生活する場合、悩みやすいのが毎日の食事で何を作るかです。
IoT対応のオーブンレンジなら、専用アプリに食材を入力すると、事前に登録した好みに合わせて適切なレシピを提案してくれます。
冷蔵庫の中の食材を効率よく消費して食品ロスも少なくできるため、バランスのよい食事と食費の無駄の削減にもつながるでしょう。
IoT洗濯機|スマホで洗濯予約や遠隔操作が可能
IoT洗濯機は、庫内に洗濯物を入れておけば、スマートフォンのアプリを通じて洗濯の予約やスタートなど、いつでもリモートで操作できます。
乾燥機能付きの機種なら、帰宅時間に合わせて乾燥までセッティングできるため、衣類もしわになりにくく、帰宅後の家事の負担も減らせるでしょう。
ロボット掃除機|全自動でおまかせできる安心感
一人暮らしで特に人気のあるIoT家電が、ロボット掃除機です。
家具などの配置を自動で学習するロボット掃除機は、外出中でも手間なく室内をきれいにできるため、一人暮らしの社会人から特に支持を集めています。
IoT機能を搭載することで、スマートフォンのアプリからの遠隔操作が可能になり、コースの変更や掃除するエリアの指定もできるようになりました。
さらにインターネットに接続することで常に最新のソフトウェアをダウンロードできるようになり、アップデートされた状態で使えるのも魅力です。
家電とあわせて整えたい!インターネット環境の重要性
一人暮らしの日常をさらに快適にしてくれるIoT家電ですが、便利な機能を効果的に使うなら安定したインターネット環境が不可欠です。
一人暮らしに欠かせないインターネット環境について、詳しく見ていきましょう。
一人暮らしのインターネット環境の選び方
一人暮らしの住まいでインターネット環境を選ぶなら、次の3つのポイントにこだわりましょう。
- 通信速度
- 月額料金
- 工事の有無
快適にインターネットを使うなら、インターネットの通信速度は特に大切なポイントです。
リモートワークでオンライン会議をする方や、動画視聴の機会が多い方は特にこだわりましょう。
また、月額料金が気になる場合は、スマートフォンの料金とセットで申し込むのもおすすめ。
個別で申し込むよりも大幅に割引が適用されるため、家計への負担も抑えられます。
通信環境が安定しているのは光回線ですが、工事の日程が合わなかったり、転勤などですぐに退去する可能性がある場合は、モバイルWi-Fiも検討してみましょう。
すぐに使うならインターネット完備の物件もおすすめ
賃貸物件では、通常インターネットの回線工事が必要です。
引っ越しが多い新生活シーズンは工事の日程が取りづらく、すぐにインターネットが使えない場合もあります。
仕事の都合などで入居後すぐにインターネットを使いたい場合は、インターネット完備の物件を選ぶのもおすすめです。
インターネットの使用料は共益費に含まれているため、金額も把握しやすく手続きの手間も省けるでしょう。
まとめ
一人暮らしで使う家電を選んでいると、つい機能が充実した上位グレードのものを選びたくなります。
最初から揃えておきたい「必要な家電」と、生活に余裕が出てから揃えたい「あると便利な家電」とにわけて考えるのが大切です。
生活が充実してきたら、IoT家電やインターネット環境の整備も検討し、より快適な一人暮らしをはじめましょう。