「アパートの1DKって、どんな間取りなの?」
「一人暮らしを考えているけど、1DKってどんな人におすすめなんだろう」
このようなお悩みを解決するため本記事では、1DKの間取りや特徴、向いている人、メリット・デメリットなどをご紹介いたします。
1DKでの一人暮らしをお考えの方はぜひ、参考にしてください。
この記事の目次
アパートの1DKとはどのような間取り?広さや主な特徴
一人暮らしの物件を探している際によく見るのが「1DK」の間取り。
「なんとなく一人暮らし用なのはわかるけど、詳しくは知らない……」という方も多いはず。
では、1DKとはどのようなアパートなのでしょうか?
1DKとは、「1部屋+ダイニングキッチン」の間取りを指します。
キッチンと部屋の間に仕切りがあるのが特徴。
居住スペースとキッチンが分けられているため、メリハリのある生活が送りやすいです。
それでは、1DKの特徴や広さなどを詳しく見ていきましょう。
DKの定義は「4.5畳〜8畳」
1DKのアパートは、キッチンの広さが定められています。
具体的には、キッチン部分の広さが4.5畳以上8畳未満なら、ダイニングキッチン(DK)と呼ばれます。
つまり、1DKとは「1つの居室+4.5畳〜8畳のダイニングキッチン」という間取りを指すのです。
1DKの物件はキッチンが広いため、机やイスを置いて食事スペースにもできますよ。
そもそもダイニングキッチンとは?
1DKの定義はわかりましたが、そもそもダイニングキッチンとはどのような意味なのでしょうか?
ダイニングキッチンを日本語に訳すと、ダイニング=食堂(食事をするところ)、キッチン=台所を表します。
つまり、ダイニングキッチンとは、食卓と台所が一緒になっているスペースのこと。
ダイニングとキッチンが1つの部屋にあるため、料理をしてそのまま同じ部屋で食事ができるのです。
ダイニングキッチンとキッチンの違い
よく混同しがちなのが、ダイニングキッチンとキッチンです。
どちらも同じような意味で使っている方も多いはず。
しかし実は、ダイニングキッチンとキッチンはそれぞれ違うものを指します。
では、上記2つにはどのような違いがあるのでしょうか?
違いはキッチンの広さです。
ダイニングキッチンは、キッチンの広さが4.5畳〜8畳と定められています。
一方、キッチンが4.5畳未満だった場合、ダイニングキッチンではなく「キッチン」と呼ばれます。
つまり、アパートの1Kはキッチンが4.5畳未満の広さということになります。
ダイニングキッチンの方が、キッチンよりも広いのです。
1DKで一人暮らしするメリットやデメリット
一人暮らしに人気の間取りである1DK。
実際1DKに住んだ場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
それぞれ詳しく解説いたします。
1DKメリット
まずは、1DKのメリットを見ていきましょう。
1DKの主なメリットは、次の3つ。
- 1.料理のニオイが寝室に移りにくい
- 2.家族や友人を招待しやすい
- 3.キッチンを広く使える
それぞれの詳細は、下記のとおりです。
1.料理のニオイが寝室に移りにくい
1DKのメリットは、料理のニオイが生活空間に移りにくいこと。
居室とダイニングキッチンが分かれているため、料理をしても寝室にニオイが充満してしまう心配がありません。
また、料理を作ったらそのままダイニングキッチンで食事ができるため、服やベッドへの臭い移りも防止できますよ。
2.家族や友人を招待しやすい
家族や友人を呼びやすいのも、1DKのメリット。
というのも、ダイニングキッチン部分を食事スペースにできるから。
たとえばダイニングにイスやテーブルを置けば、来客スペースを作れます。
来客スペース(ダイニングキッチン)と居室の間には仕切りがあるため、寝室やプライベートな部分を見せることなく家族や友人を招待できますよ。
食事スペースと居室を分けられる=メリハリのある生活が送りやすくなるのも、1DKのメリットですね。
3.キッチンを広く使える
1DKのアパートなら、キッチンを広く使えます。
というのも、1DKのダイニングキッチンは4.5畳〜8畳の広さがあるから。
食器棚や収納棚、大きめの冷蔵庫など、家具家電を置くスペースも確保できます。
また、1Kの物件に比べると、1DKの方がキッチン自体も広めのケースが多いです。
よく自炊する人にとっては、シンク周りやコンロのスペースが広いのはうれしいですね。
1DKのデメリット
続いて、1DKのデメリットを見ていきましょう。
1DKに住む主なデメリットは、次の3つ。
- 1.築浅物件が少ない
- 2.家賃が高め
- 3.掃除の手間がかかる
それぞれの詳細は下記のとおりです。
1.築浅物件が少ない
1DKの間取りは、築浅物件が少ないです。
なぜなら、1DKは1980年代~1990年代に流行した間取りだから。
アパートが建てられてから年数が経っているため、外観や設備、内装に問題がないかしっかりとチェックする必要があります。
築年数が古い1DKの場合、和室があるケースも多いです。
ただ、最近はリフォームやリノベーション済の物件も増えてきています。
内装がキレイな1DKのアパートもあるため、築年数だけで判断せず、実際に内見してみるといいですよ。
2.家賃が高め
1DKの物件は、一人暮らしに人気の間取りである1K・1Rのお部屋に比べると、家賃が高めなケースが多いです。
キッチンが広い分、専有面積も広くなるからですね。
具体的には、1Kに比べて、1DKの家賃は1~2万円ほど高くなります。
ただ、築年数が古い1DKの場合は、家賃が安めに設定されているケースも。
1DKに住む場合は、築年数や広さ、予算を考慮したうえで判断しましょう。
3.掃除の手間がかかる
1Kや1Rに比べて、1DKは広い物件が多いとお伝えしました。
ただ、部屋が広い=掃除の手間もかかってしまいます。
掃除するスペースが増えるからですね。
そのため、下記のような人は1DKだとストレスに感じてしまう場合も。
- 掃除が苦手な人
- 忙しくて時間が取れない人
- 掃除がラクな部屋に住みたい人
快適に過ごすうえで、部屋が広いのは非常に重要なポイント。
しかし、部屋が広いのはメリットだけでなくデメリットもあることを把握しておきましょう。
アパートの1DKはこのような人におすすめ
ここまで、1DKのアパートに住むメリットやデメリットをお伝えしてきました。
では、1DKはどのような人に向いているのでしょうか?
1DKがおすすめなのは、下記のような人です。
- 自炊をよくする人
- 家族や友人を部屋に招きたい人
- 広い部屋で暮らしたい人
それぞれの詳細を見ていきましょう。
自炊をよくする人
自炊をよくする人は、1DKがおすすめ。
1DKのアパートはダイニング部分が広く、スペースを有効活用しやすいです。
食器棚を設置したり、サイドテーブルを置いたりと、空間を自由にアレンジすることも可能。
また、キッチン自体も広めに作られているケースが多いため、よく料理する人にピッタリの間取り。
狭いキッチンで料理するときに感じる、
「野菜を切るスペースがない…」
「調理を同時進行できなくて時間がかかる」
というストレスを軽減できます。
料理した際に、寝室や洋服にニオイが移りにくいのもうれしいポイント。
料理が好きな人、自炊をよくする人は、1DKのアパートを選ぶのがおすすめですよ。
家族や友人を部屋に招きたい人
家族や友人を家によく呼ぶ人も、1DKが向いています。
ダイニングキッチンと居室の間に仕切りがあるため、寝室などのプライベート空間を見せることなく、家族や友人をおもてなしできますよ。
食事スペースと寝室が分けられ、メリハリのある生活も送りやすいです。
「家族や友人を家に呼びたいけど、プライベート空間は見られたくない」
「食事スペースと寝室はしっかり分けたい」
上記のような人は、1DKに住むのがおすすめですよ。
広い部屋で暮らしたい人
広い部屋でゆったりと暮らしたい人も、1DKが向いています。
というのも、一人暮らし向けの間取りである1Kや1Rに比べると、1DKの方が広いケースが多いから。
「荷物がたくさんあって、収納できるか心配……」
「広い部屋でのびのびと暮らしたい」
このようにお考えの方は、1DKのアパートを検討してみるといいですよ。
アパートの1DKにあると便利な設備
1DKは、キッチンが広く使えて、家族や友人なども招きやすい間取りなのがお分かりいただけたかと思います。
では、1DKの物件を選ぶ際、チェックしておきたい設備はあるのでしょうか?
1DKに住むなら、下記のような設備があると便利ですよ。
- 独立洗面台
- クローゼット(ウォークインクローゼット)
- 二口コンロ
以下、それぞれの詳細です。
独立洗面台
1DKで一人暮らしをする場合、独立洗面台があると便利です。
独立洗面台とは、その名のとおり独立した洗面台のこと。
浴室やトイレとは別で設置されているため、広々と使えますよ。
他にも独立洗面台は、下記のようなメリットがあります。
- 浴室の湿気で鏡が曇ってしまう心配がない
- 鏡が大きく、身支度などがしやすい
- 収納スペースがあるため、生活用品を収納できる
たとえば、独立洗面台ならばシャワーの水が鏡に飛び散ってしまう心配がなく、「鏡が曇る」「水垢が付く」などの事態を防げます。
また、鏡が大きいのは女性の一人暮らしにもうれしいポイント。
1DKのアパートに住む際は、独立洗面台があるか事前にチェックしておくといいですよ。
クローゼット(ウォークインクローゼット)
クローゼットやウォークインクローゼットも、1DKにあると便利な設備です。
クローゼットが備え付けられていれば、新たに収納棚やハンガーラックを購入する必要がありません。
一人暮らしのお部屋は空間に限りがあるため、収納スペースが用意されているのはうれしいですよね。
また、クローゼット内に衣服などを収納することで、生活スペースをすっきりと見せられますよ。
二口コンロ
アパートの1DKに住む場合、コンロもチェックしておきたいポイントです。
1DKは料理をしやすいのが特徴だとお伝えしました。
しかし、コンロが一口だと同時に調理できないため、自炊をよくする人にとってはストレスになってしまう場合も。
二口コンロなら、1DKの「キッチンが使いやすい」特徴を最大限に生かせますよ。
1DKは二人暮らしの同棲には手狭?
1DKは、一人暮らし用の間取りです。
ただ、1Kや1Rに比べて広さがあるという特徴から「二人暮らしにも向いているのでは?」と考えるかもしれません。
しかし、1DKでの同棲は窮屈に感じてしまう可能性が。
もともと1DKは一人暮らしに向いている間取りのため、二人暮らしだと手狭になってしまう場合が多いです。
カップルなどが同棲するならば、1LDKなど広めのお部屋を選ぶといいですよ。
もし1DKで二人暮らしするなら!同棲前に知っておきたい注意点
「二人暮らしで1DKだと狭いのはわかったけど、一人だと広さを持て余してもったいない……」
「1LDKなどの物件は家賃も高いから、1DKで同棲したい」
このように、家賃や広さの面から、1DKで二人暮らしをお考えの方もいるのではないでしょうか。
もしも1DKでの同棲を検討している場合は、下記のようなデメリットもあることを把握したうえで判断しましょう。
- 1.生活スペースが窮屈になりがち
- 2.収納スペースが足りなくなる
- 3.同棲不可の物件もある
それぞれの詳細は下記のとおりです。
1.生活スペースが窮屈になりがち
1DKで二人暮らしする場合、生活スペースが窮屈に感じてしまうケースも。
1DKは「1つの居室+ダイニングキッチン」という間取りのため、居住スペースはひとつだけです。
一部屋に2人で暮らす=部屋が広く使えない可能性があることを把握しておきましょう。
どうしても部屋に圧迫感が出てしまう場合は、インテリアやレイアウトを考えるといいですよ。
たとえば、下記のような工夫をすると部屋が開放的な印象になり、広々見せられます。
- 家具はなるべく壁際に寄せて配置する
- 背の低い家具を揃える
1DKで二人暮らしをする場合は、生活スペースは問題なくとれるか、部屋の広さは十分かなどを考慮して、アパート選びをしましょう。
2.収納スペースが足りなくなる
1DKでの二人暮らしは、収納スペースが足りなくなるケースが多いです。
というのも、1DKは一人暮らしに向いている間取りなため、2人分の荷物を入れられる収納スペースが用意されていません。
荷物が入りきらない場合は追加で収納棚を設置するなど、しっかりと収納スペースを確保することが重要です。
ただし、「そもそも荷物が少ないから、収納スペースが少なくても問題ない」という場合は、1DKでもOK。
荷物の量や収納スペースの広さを考慮した上で、1DKでの二人暮らしを検討するといいですよ。
3.同棲不可の物件もある
1DKで二人暮らしをする場合、同棲が可能な物件かどうか確認する必要があります。
というのも、1DKは一人暮らし向けの物件なため、同棲不可のアパートも多いからです。
1DKでの同棲を考えている場合は、必ず「二人入居可」「ルームシェア可」などと記載されている物件を選びましょう。
上記のような記載がないアパートでも、「問い合わせてみたら二人暮らしがOKの物件だった」というケースも。
気に入った物件に「二人入居可」などの記載がなかった場合は、管理会社や大家さんに確認をとってみるのも一つの手です。
まとめ
1DKの特徴や間取り、メリット・デメリットなどをご紹介してきました。
寝室と食事スペースを分けられ、生活にメリハリがつけやすい間取りである1DK。
一人暮らしでキッチンを広々と使いたい、家族や友人を招きたいとお考えの方は、1DKを検討してみましょう。