賃貸アパートでよく悩まされるのが、室内に溜まる湿気です。
湿気が多い住まいはカビが生えやすく、放っておくと家具の裏といった見えないところまでカビだらけになってしまうでしょう。
今回はアパートの湿気が気になる方に向け、湿気がひどくなる原因や1階と2階で湿気の感じ方に違いはあるのか?といった疑問にお答えします。
湿気に弱いとされる木造アパートで特に意識したい湿気対策も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
アパートの湿気がひどくなる主な原因
賃貸アパートで室内の湿気がひどくなるのは、主に3つの原因があげられます。
- 日当たりが悪い
- 換気をしていない
- 部屋干しの機会が多い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
日当たりが悪い
アパートの湿気がひどくなる理由の1つは、日当たりの悪さです。
陰になっている時間が長いと室温が上がらず、太陽の光で室内が乾かされることもないため、湿気が溜まりやすくなってしまいます。
日の当たりにくい方角にしか窓がなかったり、南向きでも他の建物に隠れてしまったりといった影響がないか、内見でよく確認しましょう。
換気をしていない
換気をせずに窓を閉め切っているのも、湿気が溜まりやすくなる理由の1つ。
室内の湿度を適切に保つなら、定期的に換気して外の空気を取り込むのも大切です。
十分な換気がされていないと湿気が室内に溜まり続け、湿度が上がってカビの生えやすい環境になります。
部屋干しの機会が多い
部屋干しの機会が多いことも、湿気がひどい部屋になる原因です。
防犯上の理由からやむを得ず部屋干しをする場合は、衣類乾燥機や除湿器を併用して洗濯物が乾きやすくなる工夫をした方がよいでしょう。
アパートの1階と2階はどちらが湿気が溜まりやすい?
物件探しでは、1階と2階のどちらを選ぶかも大切なポイントです。
室内の湿気の溜まりやすさを比べると、一般的に1階の方が2階よりも湿気が溜まりやすいといわれています。
主な理由は、次の3つです。
- 1階よりも2階の方が通風や採光に優れている
- 1階は比較的、地面からの湿気の影響を受けやすい
- 1階の方が窓を開けての換気が少なく、部屋干しも多い
家と家の間隔が近い住宅地にある物件では、1階よりも2階の方が通風や採光に優れている場合があります。
さらに地面からの距離も近い1階では、雨上がりの湿気が室内に入り込みやすい点にも注意しなくてはなりません。
また1階では防犯面を考慮して窓を開け放っての換気を控える場合も多く、洗濯物を干すのもベランダを使わずにあえて部屋干しを選択する人もいます。
物件の立地や周辺環境による違いはありますが、全体的な割合で見ると2階よりも1階の方が、湿気の溜まりやすい条件が揃っているといえるでしょう。
アパートの2階でも湿気対策は必要?
湿気は1階の方が気になりやすいですが、2階での湿気対策が全く必要ないわけではありません。
2階でも、日当たりの悪い部屋やクローゼットの中はカビが生えやすいです。
意識して窓を開けて定期的に換気をしたり、エアコンの除湿運転や扇風機を回して室内の空気を循環させるといった対策をしましょう。
特に日当たりが気になりやすい北側の部屋やクローゼット、パントリーの中は、置くだけで湿気を吸ってくれる市販の除湿剤を設置するのも効果的です。
木造・鉄骨造・コンクリート造で湿気が気になりやすいのはどのアパート?
柱や梁といった建物の骨組み部分を「構造」と呼びますが、この部分にどのような素材を使っているかによって、建物は3つの種類に分けられます。
名称 | 特徴 |
木造 | 柱や梁に木を使った構造調湿効果が高い |
鉄骨造 | 柱や梁に鉄骨を使った構造木造よりも結露が発生しやすい |
鉄筋コンクリート(RC)造 | 鉄筋の枠組みにコンクリートを流し込んだもの調湿効果が低く、特に湿度の影響を受けやすい |
3つの中でも特に湿気を感じやすいのは、鉄筋コンクリート(RC)造の建物です。
コンクリートは耐火性や遮音性が高く、頑丈な素材でもあるため、鉄筋と組み合わせたRC造は特に優れた耐震性を誇ります。
一方で、コンクリートは外気温の影響を受けやすく、湿気を吸収する調湿効果も低いです。
そのためほかの構造と比べると湿気が溜まりやすく、夏は蒸し暑く、冬は底冷えを感じやすくなるでしょう。
特にデザイナーズマンションに多いコンクリート打ちっぱなしの物件は、結露の発生を防ぐためにも、室内の湿度調整に注意してください。
木造も湿気に弱いですが、木は調湿効果が高い素材のため、ほかの構造と比べると蒸し暑さは感じにくいです。
小まめな換気で室内の空気を循環させ、必要に応じてエアコンの除湿機能も活用しましょう。
木造アパートで意識したい湿気対策
調湿効果のある木造住宅でも、湿気を放っておくとカビが発生しやすくなります。
木造アパートで快適に過ごすため、日頃から意識したい湿気対策は次の4つです。
- 定期的に換気する
- 家具を壁から離す
- 換気扇を回す
- 除湿器を使用する
それぞれ詳しく解説します。
定期的に換気する
木造アパートで湿気が溜まらないようにするなら、定期的な換気が欠かせません。
可能であれば2~3時間に1度、外出している場合は出発前と帰宅時に5分間ほど窓を開けて、室内の空気を入れ替えましょう。
定期的な換気は湿度をコントロールし、カビの胞子やホコリを排出してカビが生えにくい環境をつくります。
カビの胞子やホコリは、アレルギー疾患を引き起こすシックハウス症候群の一因にもなるため、定期的な換気で室内の環境を整えましょう。
家具を壁から離す
家具を配置するときは、壁から2~3cmほど離して空気が通る隙間を作るのがおすすめ。
壁にぴったりと寄せて家具を置くと裏側に湿気がこもり、いつの間にか家具の裏がカビだらけになっていたというケースも少なくありません。
家具だけでなく壁紙にもカビが発生すると、広範囲に渡って壁紙を貼り替える必要があるため、退去時の原状回復費用も高額になります。
家具を湿気やカビから守り、退去費用の負担をできるだけ抑えるためにも、家具の配置に注意して湿気が溜まらないようにしましょう。
以下の記事では、賃貸アパートでカビだらけになりやすい部屋の特徴や、カビが生えている部屋に住み続ける影響について詳しく解説しています。
ぜひ参考にご覧ください。
換気扇を回す
入浴後の浴室は高温多湿で特に湿度が高く、カビが生えやすい環境です。
浴室のドアを開け放って乾燥させる方法もありますが、入浴直後にドアを開けていると、他の部屋にまで湿気が充満してしまいます。
浴室内を乾燥させるなら、はじめはドアを閉めた状態で換気扇を回し、ある程度湿気が取り除かれてからドアを開けておきましょう。
また、1階の部屋で外からの目線が気になり、なかなか窓を開けての換気が難しいときは、台所と浴室2ヶ所の換気扇を回しておくのも効果的。
換気扇を回すことで空気の流れが生まれ、室内に溜まった湿気も外に流れやすくなります。
除湿器を使用する
雨の多い梅雨から蒸し暑い夏にかけてのシーズンは、部屋の湿度が高まりやすく湿気にも特に注意が必要です。
部屋干しの機会も多くなるため、衣類乾燥機能付きの除湿器などを積極的に活用しましょう。
浴室に換気暖房乾燥機がついている場合は、洗濯物の干し場として浴室を使うのもおすすめ。
賃貸アパートの部屋干しでおすすめの場所については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
アパートの部屋が湿気臭いときはどうすればいい?
アパートの部屋で湿気臭さが気になるときは、以下の手順を試してみましょう。
- 窓を開けて換気する
- 浴室やクローゼットのドアを開ける
- 換気扇を回して空気を循環させる
- 室内を点検し、カビが生えていないか確認する
- 市販のカビ除去剤を使って、カビを取り除く
- エタノールを含むアルコール消毒剤を吹き付ける
- 換気が完了したら、窓を閉める
アパートの室内に湿気が溜まっていたり、長く閉め切っていた扉を開けたときに特有の湿気臭いにおいがするときは、まずは換気して新鮮な空気を取り込みましょう。
湿気臭さの原因は、室内に溜まった水分やホコリ、カビの胞子などさまざまですが、放っておくと室内がカビだらけになってしまいます。
ある程度換気できれば室内の湿気臭さは改善されますが、それでもにおいが抜けないときは、室内にカビや汚れが残っているかもしれません。
浴室やクローゼット内部をよく点検し、カビが生えているようなら市販のカビ除去剤を使って丁寧に取り除きましょう。
掃除が完了したら、再びカビが生えるのを防ぐためにエタノールを含むアルコール消毒剤を吹きかけておくのがおすすめ。
エタノールにはカビが生えにくくなる効果があるため、部屋が再び湿気臭くなるのを抑えられます。
室内の湿気臭さがなくなったら、換気していた窓を閉めて、対応は完了です。
アパートの湿気に関するよくある質問
アパートの湿気について、よくある3つの質問を紹介します。
Q.カビ臭さを取るのにクレベリンは効果ある?
クレベリンは、室内に置くだけで空気中のウイルスや菌を除去する効果があるアイテムです。
除菌効果が高くカビ臭さを取るのに効果的ですが、においのもとであるカビは掃除での除去が必須のため、根本的な解決になりません。
カビ臭さへの対策としてクレベリンを使うなら、あくまでにおいを抑える日常的なケアの一環として使用するのがおすすめです。
カビは放っておくとますます広がってしまうため、カビ臭さを感じたら室内を点検し、カビを発見した時点で都度掃除しておくのがよいでしょう。
Q.アパートにおすすめの湿気対策グッズは?
アパートにおすすめの湿気対策グッズは、以下の3つです。
- 除湿機能付きのエアコンや、据え置き型の除湿器
- 結露防止シート
- 扇風機やサーキュレーター
- 除湿剤
備え付けのエアコンに除湿機能がついているときは、積極的に活用するのがおすすめ。
自分で用意する場合は、後から移動させやすいように据え置き型の除湿器を購入するとよいでしょう。
据え置き型は衣類乾燥機能がついているものも多いため、部屋干ししても室内の湿度が上がりにくくなります。
窓辺のひどい結露が気になるときは、結露防止シートを使うのも効果的です。
サーキュレーターの設置や、特に湿気が溜まりやすい部分に除湿剤を置くのもよいでしょう。
Q.マンションの1階はカビだらけになりやすいって本当?
マンションなどの規模感の大きな建物は、頑丈な鉄筋コンクリート造のものが多いです。
省エネ需要の高まる現在では、断熱効果の高い建材が多く使われています。
しかし築年数の経ったマンションでは断熱性能が十分ではないため、結露やカビに悩まされやすいです。
特に1階の角部屋は、寒暖差と日当たりのよさから特に結露が発生しやすくなっています。
カビが生えやすい環境にもなっているため、小まめな換気や掃除を意識して行いましょう。
まとめ
賃貸アパートは、立地によって湿気の溜まりやすさが大きく変わります。
湿気の多さやカビの生えやすさに悩まされたくないなら、カビの生えにくい立地の物件を探すのが大切です。
日当たりの良さや風通しの良さなど、希望する立地条件を不動産会社の担当者に伝えながら、希望に合った物件探しを進めましょう。