「賃貸アパートの日割り家賃って、どうやって計算するの?」
「初期費用には前家賃の項目もあるけど、どう違うのかな」
このような疑問を解決するため本記事では、日割り家賃の計算方法や前家賃との違い、安く抑えるコツなどをご紹介いたします。
初期費用の日割り家賃について知りたい方はぜひ、参考にしてください。
賃貸の日割り家賃とは?前家賃との違い
日割り家賃とは、月の途中から入居した場合にかかる家賃のこと。
基本的に、「入居した日から月末まで」の家賃を、日割りで計算します。
翌月分の家賃を支払うのではなく、引っ越したその月の家賃を支払うのです。
また、日割り家賃とよく間違えられやすいのが「前家賃」です。
前家賃とは、翌月分の家賃のこと。
通常賃貸アパートに住む際は、翌月分の家賃を前払いする必要があります。
前もって支払う家賃なので「前家賃」と呼ばれるのです。
日割り家賃と前家賃は、名前こそ似ていますが全くの別物と覚えておきましょう。
日割り家賃が発生するタイミング
「日割り家賃って、引っ越した当日から発生するの?」
「それとも、契約した日から日割り計算すればいいの?」
このように、日割り家賃が発生するタイミングに疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、日割り家賃は入居日から発生します。
正確に言うと、「契約書に記載された入居日」から月末までの日数を計算して、日割り家賃の金額が決まります。
たとえば、契約書には15日入居と記載されていて、実際に引っ越した日が20日だった場合。
実際に引っ越しをした日は関係なく、「契約書の入居日=15日」が前家賃の発生するタイミングです。
あとからトラブルに発展しないよう、事前に契約書を確認しておくといいですよ。
日割り家賃を支払うタイミング
日割り家賃は、いつ支払えばいいのでしょうか?
日割り家賃を支払うタイミングは、賃貸契約が成立した後です。
具体的には、契約後にその他の初期費用と合わせて支払います。
日割り家賃に関する法律は存在しない
さきほど、日割り家賃は入居した日から月末までの家賃を、日割りで計算するとお伝えしました。
しかし実は、日割り家賃に関する法律はありません。
決まったルールがないため、計算方法は大家さんや管理会社によって異なるのです。
「日割り家賃の計算方法が法律で決まってないなら、どうやって計算するの?」
と思うかもしれません。
計算方法はいくつかあるため、実際にどのように日割り家賃を計算するのか、下記にて詳しく説明いたします。
日割り家賃の計算方法
基本的な日割り家賃の計算方法は「家賃÷その月の日数×入居日数」です。
たとえば1ヵ月が30日として、その月の20日から入居したとします。
家賃が60,000円の賃貸アパートだった場合、60,000円÷30日×11日(入居日から月末までの日数)=22,000円
日割り家賃は22,000になる計算です。
その他の日割り家賃の計算方法
上記の日割り家賃は、実際にその月の日数に合わせて計算しました。
計算方法は他にも、下記のようなものがあります。
- 一律30日計算
- 一律31日計算
たとえば、2月は28日までしかありません。
しかし一律30日で計算する場合、家賃は30日で割って計算します。
計算方法によってどのくらい日割り家賃が変わるのか、実際に比較してみましょう。
家賃60,000円の賃貸アパートに2月10日から入居するとして、
- 実日数(28日)
- 一律30日
- 一律31日
の3パターンで計算すると、それぞれ下記のようになります。
実日数(28日) | 60,000円÷28日×19日=40,714円 |
一律30日 | 60,000円÷30日×21日=42,000円 |
一律31日 | 60,000円÷31日×22日=42,580円 |
- たとえば、実日数で計算した日割り家賃が40,714円なのに対して、一律31日で計算したほうは42,580円。
- 1,866円の差が出ました。
同じ日に入居しても、計算方法によって日割り家賃が異なることが分かります。
あなたの住む賃貸アパートがどの日割り計算方法なのかは、契約書に記載されています。
気になる方は、契約前に大家さんや管理会社に確認しておきましょう。
端数は切り捨て?切り上げ?
日割り家賃を計算する際、ぴったり割り切れればいいですが、なかには端数が出る場合も。
もしも端数が出た場合、どのように計算すればいいのでしょうか?
実は、この端数の計算方法にも決まったルールはありません。大家さんや管理会社によって異なります。
実際に、切り上げするケースもあれば、切り捨てて計算するケースも。
端数を切り捨てるのか切り上げるのか気になる場合は、事前に確認するといいですよ。
初期費用で生じる日割り家賃は値下げ交渉できる?
初期費用の日割り家賃は、基本的に値下げ交渉できません。
というのも、賃貸アパートは前もって家賃が決まっており、入居する日数に合わせて日割り計算するからです。
ただし、場合によっては値下げ交渉できるケースも。
日割り家賃の値下げ交渉については、のちほど説明いたします。
日割り家賃を安く抑えるコツ
初期費用の日割り家賃を安く抑えるコツは、次の3つです。
- 1.入居日を月末近くにする
- 2.フリーレント物件を活用する
- 3.大家さんや管理会社に相談する
それぞれの詳細を見ていきましょう。
1.入居日を月末近くにする
月末近くに賃貸アパートへ入居すると、日割り家賃を安く抑えられます。
なぜなら、月末までの残り日数が少ないから。
たとえば、1ヵ月が30日として28日に入居するとします。
(家賃60,000円と仮定)
60,000円÷30日×3日=6,000円。
入居日数が3日間だけなので、日割り家賃はたったの6,000円です。
上記のように入居日が月末に近いほど、日割り家賃を安くできますよ。
2.フリーレント物件を活用する
フリーレント物件ならば、日割り家賃を安くできます。
フリーレントとは、一定期間の家賃が発生しない物件のこと。
家賃が無料になる期間は賃貸アパートによってさまざまですが、1ヵ月~2ヵ月間のケースが多いです。
フリーレント物件に入居した場合、「入居した月の家賃=日割り家賃」が発生しません。
また、もしもフリーレント期間が2ヵ月だった場合、「翌月分の家賃=前家賃」もゼロ円に。
フリーレント物件を活用すれば、日割り家賃だけでなく初期費用自体を大きく抑えられますよ。
3.大家さんや管理会社に相談する
日割り家賃を安くしたい場合、大家さんや管理会社に相談すれば値下げしてもらえるケースがあります。
というのも、賃貸アパートが空室だった場合、大家さんは早く次の入居者を決めようとします。
結果、日割り家賃の値下げ交渉に応じてもらいやすくなるのです。
たとえば入居するのが月末だった場合、残り日数がすくないため、日割り家賃を値下げまたは無料にしてくれるケースも。
もしも日割り家賃を安くしたいならば、ムリのない範囲で交渉するのもアリですね。
ただし、人気物件や不動産会社の繁忙期、引越しシーズン(1〜3月)などは値下げ交渉に応じてもらえない可能性が高いため、ご注意ください。
退去時の家賃を日割りにできる?
ここまで、初期費用の日割り家賃について説明してきました。
「日割り家賃ならムダに多く支払う必要がないから、退去時にも同じ方法で払いたいな」
と思う方も多いはず。
実は、退去時の家賃も日割りで支払えます。
賃貸アパートを退去する際の日割り家賃は、月初から退去日までの日数で計算します。
たとえば、1ヵ月30日として15日に退去した場合。
(家賃60,000円と仮定)
60,000円÷30日×15日=30,000円
退去時に発生する日割り家賃は、30,000円になります。
ただし実際は、すでに前の月に退去月分の家賃を支払っているはず。
そのため、「支払った家賃-日割り家賃」で計算し、差額が退去時に返金されます。
注意が必要なのは、実際の差額の返金方法は、大家さんや管理会社によって異なること。
あとからトラブルにならないためにも、気になる方は事前に確認しておくといいですよ。
日割りにできないと言われたらどうすればいい?
退去時には基本的に日割りで家賃を計算しますが、なかには日割りできないケースも。
というのも、あなたが住んでいる賃貸アパートが日割りなのか月割りなのかは、すでに契約時に決まっているから。
退去時の家賃の計算方法が気になる方は、契約書をチェックしましょう。
もしも契約書になにも書かれていない場合、家賃を日割りにしてもらえる可能性があります。
大家さんや管理会社に「契約書に記載がない旨」を伝えて、日割りの相談をするといいですよ。
まとめ
初期費用の日割り家賃の計算方法や支払うタイミング、安く抑えるコツなどをご紹介してきました。
日割り家賃とは、月の途中から入居した場合にかかる家賃のこと。
少しでも安く抑えるならば、月末に入居したり、フリーレント物件を活用したりするのがおすすめ。
あとからトラブルにならないためにも、日割り家賃の計算方法や実際の金額は事前に確認しておきましょう。
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