アパート探しをする時に、必ずといっていいほど目にする敷金・礼金の文字。
「よく聞く言葉だけど、ちゃんとした意味はあまり分かっていない…」
「そもそも敷金と礼金には、どんな違いがあるんだろう」
と思ったことはありませんか?
このような疑問を解決するため本記事では、敷金と礼金の違いや、ゼロゼロ物件のメリット・デメリットなどをご紹介していきます。
(ゼロゼロ物件=敷金礼金ゼロの物件)
アパート探しをする時の参考になれば幸いです。
当記事の内容は一般的な賃貸借契約をもとに作成しています。
ゼロすむで契約する場合は転貸借契約となるため、一部異なる部分がございます。
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そもそも敷金・礼金とは?違いを確認
「敷金」と「礼金」はセットで使われることが多い言葉です。
しかし、敷金と礼金の意味や使用用途は大きく異なります。
それでは、敷金と礼金の違いを詳しく見ていきましょう。
敷金とは大家さんに担保として支払うお金
敷金とは、大家さんに担保として支払うお金のことで、主に下記の用途に使われます。
- 家賃を滞納した場合の補填
- 退去時の原状回復費用
事情により家賃を滞納すると、支払ってある敷金から補填されます。
また敷金は「退去時の部屋を原状回復させるための費用」としての役割もあります。
アパートを退去する際は、元の状態に戻さなければなりません。
これを原状回復義務といいます。
そして原状回復にかかった費用が退去時に、敷金から差し引かれるのです。
アパートの原状回復については下記記事にて詳しく解説しておりますので、参考にしてください。
▶▶【アパート】原状回復とは?費用相場やどこまですればいいのかご紹介!
原状回復費用の支払い義務が生じないケース
原状回復費用の支払い義務が生じないケースは「経年劣化」による傷や汚れです。
経年変化とは、普通に生活していて生じる劣化や傷のこと。
具体例が下記の通りです。
- 壁やフローリングの日焼け
- 冷蔵庫を置いていた箇所のへこみ
- 小さな画鋲穴
一方、故意や不注意でついてしまった傷は、原状回復費用の支払い義務が生じます。
具体例が下記の通り。
- 喫煙によって壁についたヤニや匂い
- 家具を動かした時、床についた傷
- ペットを飼っていてつい匂い
原状回復費用は敷金から差し引かれます。
しかし敷金の範囲で費用が賄えなかった場合は、別途で追加費用が生じる可能性があります。
原状回復費用については下記記事にて詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
▶▶【アパート】原状回復とは?費用相場やどこまですればいいのかご紹介!
礼金とは大家さんにお礼として支払うお金
礼金とは、大家さんにお礼として支払うお金のことです。
名称の通りお礼のお金なので、退去時には返ってきません。
ちなみに礼金は、昔からのなごりと言われています。
昔は今よりも物件が少なかったため、「この部屋に住まわせてくれてありがとうございます」という感謝の気持ちとして礼金を支払っていました。
また、学生が一人暮らしをする際、親が大家さんに対して「うちの子をよろしくお願いします」という意味を込めて払うこともありました。
今ではどちらの光景も目にする機会がありませんが、礼金のシステムだけは残っています。
礼金の主な使い道
礼金はそのまま、全額が大家さんの収入となります。
あくまで「お礼の気持ち」ですので、支払ったお金が退去時に返ってくることはありません。
敷金・礼金の違いをおさらい
敷金と礼金の違いを簡単におさらいすると、下記のようになります。
【敷金】
- 大家さんに支払う担保
- 原状回復費用や家賃滞納時の補填として使われる
【礼金】
- お礼として大家さんに支払うお金
- 原則、退去時に返還されない
続いての項目では、敷金・礼金の相場がいくらなのか?詳しく見ていきます。
敷金・礼金の相場はいくら?
敷金と礼金の一般的な相場は下記の通りです。
敷金 | 家賃1〜2ヶ月分 |
礼金 | 家賃1〜2ヶ月分 |
敷金・礼金ともに相場は家賃1〜2ヶ月分が目安。
例えば家賃が5万円だとしたら、
- 敷金→5〜10万円
- 礼金→5〜10万円
- 合計→10〜20万円
となります。
ちなみに、市街地や駅近など利便性が高い物件は敷金・礼金が高い傾向。
一方で郊外や築古、空き家期間が長い物件は、敷金・礼金が低めの傾向です
とはいえ敷金・礼金だけで10万円以上の初期費用がかかるのは、金銭的に大きな負担ですよね。
「敷金・礼金をできるだけ安く抑えたい…」
という方は、ゼロゼロ物件を検討してみてはいかがでしょうか?
敷金・礼金ゼロの「ゼロゼロ物件」について
「アパートで一人暮らしをしたいけど、初期費用が高いのがちょっと…」
このようなお悩みは、敷金・礼金がゼロの「ゼロゼロ物件」が解決してくれます。
ゼロゼロ物件とは、敷金・礼金ゼロの物件のこと。
敷金・礼金ゼロなので、初期費用を大幅に節約することができます。
これは大きなメリットですよね。
しかしゼロゼロ物件にはいくつかのデメリットがあります。
そこで続いての項目で、ゼロゼロ物件のメリット・デメリットをご紹介いたします。
ゼロゼロ物件のメリット
ゼロゼロ物件の最大のメリットは、なんといっても「初期費用を大幅に抑えられる」ことです。
先ほども解説したように、敷金・礼金の相場はそれぞれ家賃1〜2ヶ月分。
つまり初期費用として支払う敷金・礼金だけで家賃の2~4ヶ月分もかかってしまいます。
しかしゼロゼロ物件ならその分、支払う初期費用を大きく減らすことができます。
例として家賃5万円の物件に住むとします。
敷金・礼金が必要な物件、ゼロゼロ物件を比較すると下記のようになります。
敷金・礼金が必要 | ゼロゼロ物件 |
|
|
およそ10〜20万円の節約につながりますね。
しかしゼロゼロ物件を選ぶことは、メリットだけではありません。
ゼロゼロ物件ならではのデメリットもあるので、必ず確認しておきましょう。
ゼロゼロ物件のデメリット
ゼロゼロ物件のデメリットは主に3つあります。
- 1.家賃が相場より高く設定されている場合がある
- 2.退去時は別途クリーニング代などがかかってくる
- 3.物件の条件がよくない可能性がある
それぞれの詳細が下記の通り。
1.家賃が相場より高く設定されている場合がある
ゼロゼロ物件の場合、家賃が高く設定されている場合があります。
なぜなら初期費用として敷金・礼金を受け取らない分、家賃に上乗せすることによって収入を調整できるからです。
例えば、家賃6万円のゼロゼロ物件と、敷金・礼金が必要な家賃5万円のアパートがあったとします。
それぞれの初期費用と年間家賃を計算してみると下記のようになります。
家賃6万円 (ゼロゼロ物件) |
家賃5万円 (敷金・礼金あり) |
|
初期費用 | 0円 | 20万円 |
年間家賃+初期費用 | 72万円 (6万円×12ヶ月) |
80万円 (5万円×12ヶ月+20万円) |
2年で支払う費用 | 144万円 (6万円×24ヶ月) |
140万円 (5万円×24ヶ月+20万円) |
4年で支払う費用 | 288万円 (6万円×48ヶ月) |
260万円 (5万円×48ヶ月+20万円) |
このように実は、ゼロゼロ物件の方が長く住むほど損をする計算になるのです。
なので敷金・礼金がゼロだからといって、必ずしもお得になるとは断言できません。
とはいえ、敷金・礼金がゼロでも「家賃はそのままの金額」という物件もあります。
もしもゼロゼロ物件の家賃が気になる場合は、相場と比較してみるいいですよ。
2.退去時に別途クリーニング代などがかかってくる
敷金・礼金ゼロとはいっても別途、クリーニング代などを請求されることがあります。
敷金を支払っていればそこからクリーニング代を賄うのですが、ゼロゼロ物件だと賄うことができません。
そのためクリーニング代が発生した時は、退去時などに請求されるのです。
(入居時に先払いするケースもあります)
ゼロゼロ物件でのクリーニング代は、トラブルにも発展しやすいもの。
なのでゼロゼロ物件を検討する時は必ず、クリーニング代の費用や支払い義務など詳細を確認しましょう。
3.物件の条件がよくない可能性がある
すべてのゼロゼロ物件に該当するわけではありませんが、中には条件があまりよくない物件もあります。
- 築年数や設備が古い
- 商業施設や公共施設へのアクセスが不便
- 日当たりがイマイチ
- 騒音が気になる
などなど。
住んでから後悔することのないよう、内見時に細かくチェックしておきましょう。
アパートの内見については下記記事にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
▶▶【アパート内見】チェックポイントや必要な持ち物まとめ!所要時間はどれくらい?
アパート探しの時に読んでおきたい記事
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- ゼロすむの仕組みと申し込み方法を徹底解説!なぜ初期費用が0円になるの?
敷金・礼金の違いやゼロゼロ物件についてまとめ
敷金と礼金の違いや、ゼロゼロ物件に住むメリット・デメリットについてご紹介してきました。
本記事をまとめると、下記のようになります。
- 敷金=大家さんに担保として支払うお金
- 礼金=大家さんにお礼として支払うお金
- 敷金・礼金の相場はそれぞれ家賃1〜2ヶ月分
- ゼロゼロ物件なら敷金・礼金ゼロになる
- 初期費用を大幅に抑えることが出来る点が魅力
敷金・礼金はアパート探しをする上で必ず目にする言葉なので、違いを覚えておくといいでしょう。
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