2Kとはどんな間取り?二人暮らしと一人暮らしではどちらがおすすめ?

一人暮らしの物件を探していると、1Kや1DK、2Kといった間取りの物件を見る機会が増えてきます。

将来的に二人暮らしを予定している方にもおすすめな2Kですが、具体的にどのような間取りなのか気になるポイントも多いでしょう。

今回は2Kの間取りが気になっている方に向け、特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。

2Kとは?

2Kとは、「2つの部屋とキッチン」が備わった間取りのこと。

物件情報は数字+アルファベットで表記され、数字は居室の数、アルファベットはどのようなスペースが備わっているかを表します。

たとえば1Kの場合は「1部屋+キッチン」が備わった間取り。

2LDKなら2「2部屋+リビング+ダイニング+キッチン」が備わった間取りです。

2Kの間取りの平均的な広さは、全体でおよそ28〜30㎡。

畳数に換算すると10〜12畳が目安で、以下のような部屋割りが多いです。

  • キッチン(3畳)+6畳×2部屋
  • キッチン(3畳)+4畳部屋+6畳部屋

キッチン+6畳×2部屋の間取りなら、それぞれに十分な個室として使えるので、一人暮らしだけでなく二人暮らしにも適しています。

2Kと2DK・2LDKはどこが違う?

2Kとよく似ているのが、2DKや2LDKの間取りです。

「D」はダイニング、「L」はリビングを表しますが、間取りを見ていると同じようなタイプでも、2Kや2DK、2LDKと表記が異なる場合もあります。

2Kと2DK・2LDKを区別しているのは、実はキッチンの広さです。

キッチンの広さが6畳以下の場合は2K、6畳~10畳は2DK、10畳以上は2LDKに分かれています。

2つの居室に広いキッチンを備えた間取りが希望なら、2DKや2LDKを検討するとよいでしょう。

一人暮らしに2Kは広すぎる?

国土交通省(※)では、一人暮らしに最低限必要な居住面積は25㎡、都市部の集合住宅に入居する場合の居住面積は40㎡を基準としています。

2Kの平均的な広さは28~30㎡ですので、一人暮らしでも広すぎることはないでしょう。

2Kは2部屋あるため、くつろぐ部屋と寝室など目的に応じてスペースを分けられるのが特徴です。

一方で、1Rや1Kのように空間が繋がっていた方が、掃除や家具の配置がしやすいと感じるケースもあります。

一人暮らしで2Kを選ぶかどうか決めるときは、広さだけではなくどのように部屋を使いたいかを基準に考えるのがおすすめです。

※参考|国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」

2Kでの二人暮らしは狭い?

国土交通省が水準(※)とする、二人暮らしの最低居住面積は30㎡、都市部の集合住宅に入居する場合の居住面積は55㎡としています。

2Kの平均面積30㎡は最低居住面積となるため、ある程度スペースにゆとりをもって暮らしたい場合はやや狭く感じられるかもしれません。

しかし賃貸住宅で二人暮らしをするときは、毎月の家賃だけでなく食費や光熱費などを含め、2人が無理なく継続して支払える範囲で物件を選ぶのが大切です。

立地条件の良い物件は面積に対して家賃が高額になりやすいため、それぞれの希望を出し合いながら、無理のない範囲で物件を選びましょう。

※参考|国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」

2Kでの二人暮らしにおすすめのレイアウト

2Kの間取りで二人暮らしをするときにおすすめのレイアウトを、以下の2つのパターンに分けて紹介します。

  • 個室を分けるレイアウト
  • 寝室とくつろぎスペースを分けるレイアウト

どちらが自分たちの理想に近いレイアウトか、ぜひ比較しながら検討してみてください。

個室を分けるレイアウト

お互いのプライベートスペースを大切にしたいなら、3畳ほどのキッチンに6畳の居室が2部屋備わった2Kの間取りがおすすめ。

6畳あればテーブルやベッドなども一通り置けるため、お互いのプライバシーを尊重しながら快適に暮らせます。

ただし、キッチンに食事スペースを確保するのが難しいため、一緒に食事をする機会は少なくなりがちです。

お互いが家でどのように過ごしたいと思っているかも考えながら、レイアウトを決めていきましょう。

寝室とくつろぎスペースを分けるレイアウト

寝室を共有してくつろぎスペースを確保するのも、二人暮らしにおすすめのレイアウトです。

キッチンと食事・くつろぎスペース、寝室を完全に分けられるので、スペースにゆとりが生まれインテリアにもこだわりやすくなるでしょう。

一方でほぼすべての空間を共有するので、けんかをしたときに気まずくなる、1人の時間を取りにくくなるといった注意点もあります。

またお互いの寝室を使う時間がずれていると、十分な睡眠を確保できず、ストレスが溜まりやすくなることも。

お互いの生活時間があまりにも異なる場合は、このレイアウトは避けましょう。

2Kの間取りのメリット

2Kの間取りを選ぶメリットとしては、次の2つがあげられます。

  • 家賃が比較的安い
  • 一人暮らし・二人暮らしどちらも可能

それぞれ詳しく見ていきましょう。

家賃が比較的安い

2Kは戦後の復興がはじまった1948年頃、昭和中期に流行した間取りです。

そのため2Kの間取りは築年数の経った物件に多く、同じような広さをもつ他の物件よりも家賃が比較的安くなっています。

1Rや1Kよりも広いスペースで一人暮らしをはじめたい方や、家賃を抑えて二人暮らしをはじめたい方におすすめの間取りです。

一人暮らし・二人暮らしどちらも可能

2つの居室が備わった2Kは、部屋の使い方を変えやすいので一人暮らしと二人暮らしのどちらにも適しています。

今は一人暮らしだけれど、同じ物件で将来的に二人暮らしをする予定がある方にもおすすめです。

ただし、アパートの規約で単身者限定となっている物件で、勝手に二人暮らしをはじめてはいけません。

単身者限定物件で二人暮らしをすると契約違反になり、退去を言い渡される可能性もあります。

二人暮らしをする予定がある場合は、契約前に規約をよく確認し、希望する物件が単身者限定になっていないかどうかを調べておきましょう。

2Kの間取りのデメリット

2Kの間取りを選ぶ前に知っておきたいデメリットは、以下の2つです。

  • 築年数の経った物件が多い
  • 木造の物件が多い

それぞれ詳しく解説します。

築年数の経った物件が多い

2Kの間取りは築年数の経った物件が多く、設備も古いタイプのものが多いです。

中にはリフォームやリノベーションで内装がきれいに整ったアパートもありますが、リフォーム後の物件は家賃も高くなります。

築年数の経った物件はセキュリティ面も整っていないケースがあるため、はじめて一人暮らしをする方は防犯面も意識して物件を選びましょう。

木造の物件が多い

2Kの間取りが流行した昭和中期頃は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造よりも、木造が主流となっていました。

そのため2Kの間取りは、木造の物件が多いです。

木造のアパートは比較的家賃を抑えられますが、防音性や断熱性が低く、物件によっては結露が発生しやすい場合もあります。

アパートで内見するときは、日当たりや風通しを含め、冬場の結露の発生状況なども気にしておくとよいでしょう。

湿気がひどく結露しやすい建物に住むとどのような影響があるかについては、こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。

2Kの間取りがおすすめな人

2Kの間取りは、以下の人たちに特におすすめです。

  • 生活スペースを目的別に分けたい人
  • 在宅で仕事をしている人
  • 将来的に同棲を考えている人

自分たちと同じようなケースが当てはまる場合は、特に参考にして物件を選んでみてください。

生活スペースを目的別に分けたい人

生活スペースを目的別に区別したい人に、2Kの間取りはおすすめ。

一般的に、部屋数が増えるに従って延べ床面積も広くなるため、月々の家賃も高額になりやすいです。

しかし2Kの間取りは比較的家賃を抑えられる物件が多いため、無理のない範囲で生活スペースを分けた生活が叶います。

無理なく支払える家賃の目安は、月収のおよそ3分の1と言われています。

一人暮らしの家賃の目安や同棲での部屋選びのポイントについては、それぞれ以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。

在宅で仕事をしている人

2Kの間取りは寝室以外に独立した居室を用意できるため、在宅ワークを中心に仕事をしている方にもおすすめの間取りです。

在宅ワークでは、ダイニングテーブルを仕事場として代用したり、寝室の一画に仕事スペースを確保している方も多いでしょう。

独立した仕事部屋を確保できれば、専用のパソコンデスクや長期間の在宅ワークに適したイスを用意できますし、仕事専用の場所は集中力も高まります。

在宅でも生活と仕事のスペースを分けて集中して仕事をしたい人は、2Kの間取りで仕事部屋を確保してみるとよいでしょう。

ただし、築年数の経った2Kの間取りは防音性が低い場合もあります。

Web会議や電話中は声が大きくなりやすいため、近隣トラブルに繋がったり仕事の内容を他人に知られてしまう可能性もあります。

在宅ワークで2Kの間取りを検討するときは、部屋の設備や広さだけでなく、防音性も忘れずに確認しておきましょう。

将来的に同棲を考えている人

今は一人暮らしであっても、将来的に同じ物件で同棲を考えている人にも、2Kの間取りはおすすめです。

多少手狭に感じるかもしれませんが、家具や家電も一人暮らししていた頃のものを継続して使えますし、家賃も比較的抑えられます。

同棲しつつ資金を貯めて、いずれ広い部屋への引っ越しを考えるのに適した間取りといえるでしょう。

同棲は家具や家電の持ち分をめぐってトラブルがおきやすいため、どちらがどの家具や家電を所有するかを、あらかじめ決めておくと安心です。

また同棲を視野に入れて物件探しをする場合は、単身者限定ではなく、必ず「二人暮らし可」となっている物件を選ぶように注意してください。

まとめ

2Kは一人暮らしにも二人暮らしにも適した間取りで、目的に合わせた部屋の使い方ができる使いやすい間取りです。

物件を探すときは、間取り以外にも周辺環境や家賃相場、設備など考えていきたいポイントが多くあります。

自分に合った物件を探したいと思ったら、不動産会社の担当者に相談するのがおすすめ。

希望する条件と物件を比較しながら、担当者の力を借りて、スムーズな物件探しを進めましょう。

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