賃貸物件の探し方にコツはある?おすすめの手順や時期を解説

初めての一人暮らしでは、どのような部屋に住もうか考えるだけでも、楽しみな気持ちがふくらみます。

一方で自分に合った物件の探し方や、引っ越しの何ヶ月前から探しはじめればいいのかなど、気になることも多いでしょう。

今回は、一人暮らしをはじめる方に向け、おすすめの賃貸物件の探し方や最適な時期を解説します。

探し方のコツもわかりやすく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

賃貸物件の探し方は3種類

賃貸物件の探し方には、以下の3種類があります。

  • インターネットで検索する
  • 不動産会社の店舗を尋ねる
  • 大家さんや管理会社に問い合わせる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

インターネットで検索する

賃貸物件を探すときは、インターネットでの検索が便利です。

インターネット検索のメリットは、時間と場所を選ばずに、幅広い情報が得られること。

帰宅後やちょっとした休憩時間でも、パソコンやスマートフォンを使って手軽に物件が探せます。

インターネット検索をするときは、比較検討するためにも、積極的にブックマーク機能を使うのがおすすめです。

不動産会社の店舗を訪ねる

住みたいエリアの情報や具体的なアドバイスを得たければ、不動産会社の店舗を訪ねてみましょう。

希望条件を伝えれば、該当する物件をピックアップしてもらえるので、効率よく物件が探せます。

店舗に行くなら、あらかじめ電話やインターネットで来店予約をとっておきましょう。

予約せずに訪れても担当者の不在や、来客中で対応してもらえない場合も多いです。

予約をするときは、後日候補の物件を提案してもらえるように、希望条件も伝えておくとよいでしょう。

大家さんや管理会社に問い合わせる

気になる物件に「入居者募集中」の看板があったら、大家さんや管理会社に直接問い合わせてみましょう。

看板には大抵、連絡先として電話番号が記載されています。

問い合わせるときは、「入居者募集中」の看板を見たと伝えるとスムーズです。

大家さんや管理会社と連絡が取れたら、家賃や実際の間取りなど、物件の詳細を確認してください。

賃貸物件の様子は外からわからない部分も多いため、できるだけ内見の予約もとりましょう。

賃貸物件の探し方のコツ

理想の物件に出会うには、効率よく物件探しを進めなくてはなりません。

賃貸物件を探すときのコツは、以下の5つです。

  • 賃貸情報サイトを小まめにチェックする
  • 希望条件を絞り込む
  • 問い合わせはメールと電話を使い分ける
  • 複数の物件を比較する
  • 気になる物件はできるだけ内見する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

賃貸情報サイトをこまめにチェックする

インターネットで物件を探すなら、賃貸情報サイトを小まめにチェックしましょう。

特に人気のある物件はすぐに借り手が決まりやすく、サイトに掲載されている期間も短いです。

タイミングを逃さないためにも、新規掲載物件のチェックを習慣化するとよいでしょう。

希望条件を絞り込む

賃貸物件を探すときは、できるだけ希望条件を絞り込みましょう。

通勤・通学の所要時間、駅からの距離といった立地条件のほか、オートロックやバス・トイレ別など、設備面での希望を考えてください。

希望条件が多すぎると、物件はかえって決まりにくくなってしまいます。

ある程度の妥協点を探りながら、譲れないポイントに優先順位をつけるのが大切です。

問い合わせはメールと電話を使い分ける

不動産会社に問い合わせるなら、基本的にはメールがおすすめ。

物件に対する希望条件を、正確に伝えやすいためです。

ただし人気物件に急遽空きがでたときや、すぐに内見可能か知りたいときは、タイムラグが発生するメールよりも、電話の方が適しています。

状況に応じて、メールと電話を使い分けてください。

複数の物件を比較する

賃貸物件は、できるだけ複数の物件を比較しましょう。

駅から少し遠いけれど築浅の物件や、築年数は経っても設備が整った物件など、物件の特徴もそれぞれです。

住みはじめてから後悔しないためにも、1つの物件で即決せず、比較して考えてみましょう。

気になる物件はできるだけ内見する

気になる物件があったら、積極的に内見を申し込んでください。

内見では主に日当たりや通風のよさ、音の聞こえかたや他の入居者の様子など、体感しないとわからない部分を確認しましょう。

魅力的な立地でも、日当たりや通風が悪く、さらに騒音に悩まされては住みやすさも半減してしまいます。

賃貸物件を内見するときのポイントは、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にご覧ください。

一人暮らしの賃貸物件の探し方

一人暮らしの賃貸物件を探すときのポイントは、以下の3つです。

  • 一人暮らしに適切な間取り(1R~1K)で探す
  • 駅からの距離を重視する
  • 防犯性の高さを重視する

一人暮らしにおすすめなのは、1R~1Kの間取りです。

使いやすいコンパクトな間取りで、単身者用の物件で多く採用されています。

部屋数が多いと掃除の手間も増えるため、特に初めての一人暮らしなら、部屋数は多すぎない方がよいでしょう。

さらに利便性を考えて駅からの距離や、防犯面への配慮も欠かせません。

一人暮らしの賃貸物件については、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。

賃貸物件を探すのに最適な時期は?

賃貸物件探しは、入居の2ヶ月前を目安にはじめましょう。

住むエリアを具体的に決めたり、希望条件をまとめたりなど、物件探しは思いのほか時間がかかるもの。

スムーズにはじめるためにも、日頃からどんな部屋に住みたいかの希望を考えておくのが大切です。

特に1月〜3月の新生活シーズンは、人気物件からすぐに空きがなくなります。

募集開始したばかりの物件が、翌日には募集終了になるケースも多いため、できるだけ早く動きはじめてください。

この期間中に、できるだけ多くの選択肢から物件を選びたいのなら、1月中には物件探しをはじめたいところです。

入居希望者が多い時期のため家賃交渉は難しいですが、比較的希望に合った物件を見つけやすいでしょう。

さらに物件が早く決まれば、引っ越し業者との打ち合わせも早い段階で行えます。

繁忙期には引っ越しの日程も決めづらくなるため、物件探しは早めに動き出しましょう。

選ばない方がいい賃貸物件の特徴は?

賃貸物件の中には、選ばない方がいいといわれる物件があります。

特徴は、次の4つです。

  • 築年数が経っている
  • 駅から遠すぎる
  • 治安がよくない
  • 家賃が高すぎる

それぞれ解説します。

築年数が経っている

築年数が経っている物件は、設備が旧式なものも多いです。

断熱性や防音性も新築物件に比べると劣るため、人によっては住み心地の面で満足できないかもしれません。

しかし築年数が経っても内装をリニューアルしていたり、空き室を埋めるために家賃を安く設定していたりする物件もあります。

築年数が経っている物件は、家賃を含む諸条件も確認した上で、選ぶべきかどうか判断しましょう。

駅から遠すぎる

駅から遠すぎる物件も、選ばない方がいい物件の特徴としてあげられます。

特に最寄り駅までバスが必須の場合、往復の交通費や所要時間を負担に感じやすいです。

車を所有していれば不便さは軽減されますが、駐車場代や車の維持費など、生活にかかるコストそのものが高くなります。

駅から遠い物件は家賃を抑えやすいですが、移動の負担が増える点に十分注意して物件を選んでください。

治安がよくない

治安がよくないエリアの物件も、積極的に選ばない方がよいでしょう。

特に初めて一人暮らしする方や女性の方は、防犯のためにも、治安のよさは特に重視してください。

エリアの治安に注目して賃貸物件を探すときのポイントは、以下の3つです。

  • 繁華街に近すぎる物件は避ける
  • 帰宅ルートに暗すぎる場所や死角がないか注意する
  • 落書きが多いエリアは避ける

エリア全体を見るのはもちろんのこと、物件の郵便ポストにダイレクトメールが溢れていないか、ゴミ出しマナーが守られているかも確認してください。

物件のエントランスに入居者用の掲示板があったら、騒音問題などの注意書きが貼られていないか確認しておくとよいでしょう。

家賃が高すぎる

自らの支払い能力を超えて家賃が高すぎる物件も、選ばない方がいい物件に含まれます。

年収と家賃の適切なバランスは「年収=家賃の36倍」が目安です。

家賃年収目安
5万円180万円
6万円216万円
7万円252万円
8万円288万円
9万円324万円
10万円360万円

たとえば家賃5万円の物件を借りるなら、年収180万円。月収換算で、およそ15万円の収入が必要です。

賃貸物件の契約では、敷金・礼金や不動産会社への仲介手数料、保証会社の利用料といった初期費用を支払います。

初期費用の相場は「家賃の5~6ヶ月」分で、家賃の金額が上がるほど初期費用の負担も増すのが一般的。

初期費用以外にも、新生活に向けた引っ越し費用や、家具・家電を買い揃えるための費用も必要です。

家賃は毎月かかる固定費のため、いくら魅力的でも支払い能力を超えた物件は選ばないように、十分注意しましょう。

なお、賃貸物件の初期費用の相場や、家具家電の購入費用についてはそれぞれ以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。

賃貸の穴場物件の探し方は?

賃貸物件を探すときに、気になるのがインターネット上に載っていない「未公開物件」の存在です。

いわゆる「穴場物件」は、誰でも閲覧できる住宅情報のポータルサイトには掲載されず、不動産会社だけが閲覧できるデータベースで確認できます。

ポータルサイトに掲載される前の未公開物件は、一般の人は閲覧できません。

そのため未公開物件を探すなら、不動産会社の店舗で直接問い合わせるのが唯一の方法です。

未公開物件には、公開されればすぐに借り手が決まってしまうような、魅力的な物件も多くあります。

ただし入居可能日が確定していない物件や、事故物件など、未公開ならではの事情も少なくありません。

不動産会社に問い合わせるときは、必ず物件の詳細まで確認するようにしてください。

まとめ

賃貸物件探しは、新生活への期待をふくらませつつ、希望条件をどこまで妥協するかの見極めが難しいところでもあります。

自分だけで判断するのが難しい場合は、積極的に不動産会社の担当者に相談してみましょう。

理想の物件に出会うためにも、希望は正直に伝え、スムーズな物件探しを進めてください。

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