「アパートの隣人がうるさくて引っ越しを考えているけど、費用って誰が負担するの?」
「騒音トラブルに巻き込まれないために、引っ越す前にできることってないのかな」
このようなお悩みを解決するため本記事では、騒音が原因で引っ越す際は誰が費用を負担するのか、入居先のアパートで騒音がないか確かめる方法などをご紹介いたします。
隣人がうるさくて引っ越しを考えている方はぜひ、参考にしてください。
この記事の目次
アパートの隣人がうるさい…まずは防音対策を
「隣人の騒音が気になる」
「アパートの住人がうるさくて眠れない……」
このように、隣人の騒音にお悩みの方は多いはず。
管理会社に相談するのも有効ですが、まずは自分でできる防音対策をするのがおすすめ。
すぐに実践できますし、気になる騒音を軽減できる可能性がありますよ。
具体的な防音対策の例は、次の7つです。
- 1.防音シートを床や壁に設置する
- 2.防音カーテンを取り付ける
- 3.防音テープを併用する
- 4.卵の空き容器やダンボールを家具の隙間に挟む
- 5.マットレスやラグを床に敷く
- 6.スリッパを履いて足音を軽減させる
- 7.家具や家電の配置を工夫する
防音対策の詳細や便利グッズなどは下記記事にて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
▶▶【アパート】おすすめ防音対策7選!床や壁に使える便利グッズもご紹介
引っ越しは最後の手段!隣人がうるさいときの対処法
アパートの隣人がうるさくて悩んでいるときは、引っ越しも視野に入れがち。
しかし、いざ引っ越すとなれば時間や費用がかかるため、簡単には決断できませんよね。
アパートの騒音でお悩みの場合、まずは騒音問題を解決することが大切。
隣人がうるさい時の具体的な対処法は、次の3つです。
- 1.管理会社や大家さんに相談する
- 2.隣人に手紙で苦情を伝える
- 3.弁護士や警察に相談する
それぞれの詳細を見ていきましょう。
1.管理会社や大家さんに相談する
「防音シートを貼ったり、防音カーテンを取り付けてみたりしたけど、やっぱり隣人がうるさい」
このように、防音対策をしたにもかかわらず騒音が気になる場合、管理会社または大家さんに相談しましょう。
「隣人がうるさいからって、わざわざ大家さんに言ってもいいの?」と思うかもしれません。
しかし、本当に騒音で困っているなら相談してOK。
第三者を間に挟むことで、不要なトラブルを回避できますし、スムーズな解決が見込めますよ。
管理会社への連絡や相談方法は下記記事にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
▶▶【アパート】隣人がうるさいときは管理会社に相談してもいい?
2.隣人に手紙で苦情を伝える
管理会社に相談したものの、状況が改善しないケースも多いです。
なぜなら、もしも管理会社が事態を深刻にとらえていなかった場合、動いてくれないことがあるためです。
また、たとえ対策してくれたとしても、「管理会社の伝え方が曖昧」「簡単な張り紙だけで終わってしまう」などのケースも。
では、管理会社に相談しても隣人がうるさい場合、どうしたらいいのでしょうか?
実は、手紙で苦情を伝える方法もあります。
「手紙の場合、どんな内容を書けばいいんだろう?」と思うかもしれません。
うるさい隣人に手紙で苦情を伝える方法や注意点は、下記記事にて詳しく解説しています。
例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
▶▶【アパート】うるさい隣人に手紙で苦情を伝える方法!例文付き
3.弁護士や警察に相談する
「管理会社に相談したけど、騒音が改善しなかった」
「手紙で苦情を伝えてもみたけど、やっぱり隣人がうるさい」
このように、何度注意しても騒音問題が解決しない場合、どうしたらいいのでしょうか?
最終手段は、弁護士や警察に相談することです。
さまざまな方法で苦情を伝えても騒音が改善しない場合、相手に深刻度が伝わっていない可能性があります。
警察や弁護士に相談することで事態の大きさに気付き、騒音が収まるケースも。
うるさい隣人も、管理会社や住人に注意されるのと、警察に言われるのとでは受け取り方が変わるのですね。
騒音トラブルで警察に通報する際の手順や注意点は、下記記事にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
隣人の騒音がうるさいせいで引っ越し…費用は誰が負担?
「なにをしても騒音が改善しないから、もう引っ越すしか手段がない」
このように、隣人の騒音が原因で引っ越しをする場合、費用は誰が負担するのでしょうか?
結論からお伝えすると、
- 1.基本的には入居者が負担
- 2.騒音の基準に達している場合は大家さんや管理会社が負担
- 3.隣人に負担してもらうには訴訟するしかない
のいずれかです。
それぞれの詳細を見ていきましょう。
1.基本的には入居者が負担
隣人の騒音が原因でアパートを引っ越す場合、基本的に費用はあなたが負担します。
「隣人がうるさいせいで引っ越しするのに、自分でお金を払わないといけないの?」と理不尽に思うかもしれません。
しかし、騒音を証明するのは難しく、多くの場合は自己負担で引っ越すことになります。
たとえば、あなたが「隣人の生活音がうるさい」と思っていても、ほかの住人も同じように感じているとは限りません。
もしかしたら、あなた以外の人はまったく気にしていない可能性も。
音の感じ方には個人差があるものです。隣人がうるさいからといって、必ずしも費用を負担してもらえるわけではないのですね。
騒音が原因で引っ越すとしても、多くの場合費用は自分で払う必要があるため、ご注意ください。
2.騒音の基準に達している場合は大家さんや管理会社が負担
さきほど、隣人の騒音が原因で引っ越しても、基本的に費用は自己負担とお伝えしました。
ただし、音が一定の基準を超えていれば、大家さんまたは管理会社に費用を負担してもらえるケースも。
というのも、大家さんは本来、アパートの住人が問題なく過ごせるような環境を整える義務があります。
あきらかに騒音が問題になっているのにもかかわらず、なにも対策をしなければ、義務を果たしていないことになってしまうのです。
では、騒音と呼べる基準はどれくらいなのでしょうか?
地域によっても違いはありますが、目安となる数値は下記のとおりです。
夜間:45dB以上
たとえば、夜中に45dB以上の音が発生していた場合、騒音と認められる可能性があります。
反対に、あなたがうるさいと感じていたとしても、音量が45dBに満たない場合、大家さんに騒音と認めてもらうのは難しいです。
また、たとえ上記の基準を満たしていたとしても、頻度や内容によっては騒音と認められない場合も。
騒音が原因で引っ越しを考えているならば、騒音の頻度や内容、音量などを記録しておくといいですよ。
3.隣人に負担してもらうには訴訟するしかない
騒音の基準を満たしていれば、大家さんまたは管理会社に引っ越し費用を負担してもらえる可能性があるとお伝えしました。
では、うるさい隣人にも費用を請求できるのでしょうか?
結論からお伝えすると、隣人に引っ越し費用を負担してもらう場合、裁判を起こすしかありません。
「隣人の騒音が原因なのに、そこまでしないといけないの?」と思う方も多いはず。
しかし、訴訟せずに引っ越し費用を負担してもらえる可能性は低いです。
というのも、騒音を出している相手に「引っ越し費用を負担してください」とお願いしても、おそらく応じてもらえないでしょう。
訴訟によって隣人の騒音が認められなければ、相手には引っ越し費用の支払い義務が生じません。
裁判に勝ってようやく、隣人に費用を請求できるのですね。
ただ、訴訟を起こすといっても、証拠がないとなかなか騒音と認められないのが現状。
騒音にお悩みの場合、記録だけでなく、動画・音声などの証拠や騒音計で測定した結果などを残しておきましょう。
引っ越し先の騒音が不安…引っ越す前にできること
引っ越しをする際、新しいアパートにうるさい隣人がいないか心配に思う方は多いはず。
せっかくいい物件に巡り合えても、騒音トラブルに巻き込まれたらイヤですよね。
新居で快適な生活を送るには、事前に騒音がないかチェックすることが重要です。
騒音問題で悩まないために引っ越し前できることは、次の3つです。
- 1.騒音が少ないのは最上階の角部屋
- 2.不動産会社や大家さんに細かく質問する
- 3.必ず内見をする(できれば複数回)
それぞれの詳細は下記のとおり。
1.騒音が少ないのは最上階の角部屋
物件探しをする際、住む階にこだわりがある方も多いはず。
どうしても2階以上の部屋がいい、1階のほうがラクだから好きなど、さまざまな人がいるかと思います。
実は、騒音が気になる人に一番おすすめなのは、最上階の角部屋です。
というのも、生活音で案外気になりがちなのが、足音やドアの開閉音。最上階ならば、上の階に住人がいないため、足音に悩まされることがありません。
また、角部屋は隣接する部屋も少ないため、騒音が聞こえづらいです。
住む階によって音の聞こえかたが異なるため、お部屋選びは非常に重要。
アパートの1階と2階それぞれのメリット・デメリットは下記記事にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
▶▶【アパート】1階と2階どちらがうるさい?騒音・家賃差・虫対策の違いまとめ
2.不動産会社や大家さんに細かく質問する
引っ越しをする際は、不動産会社や大家さんにアパートのことを詳しく聞いておくのが大切。
事前に質問しておくことで、引っ越してから騒音トラブルに巻き込まれるのを防げますよ。
具体的には、下記のような質問をするのがおすすめ。
- 過去にアパートで騒音トラブルがあったか
- アパート内にうるさい住人がいないか
- 騒音のクレームが来たことはあるか
たとえば、過去に何度も騒音のクレームが来ているアパートの場合、あなたも騒音に悩まされる可能性が高いです。
引っ越し先で快適に過ごすためにも、不動産会社や大家さんに細かく質問しておきましょう。
3.必ず内見をする(できれば複数回)
引っ越したいアパートが決まったら、必ず内見しましょう。
なかには内見せずに入居を決める方もいますが、騒音が気になるならば内見は必須。
可能であれば、一度だけでなく何度か内見するといいですよ。
時間や曜日によって、アパートに住む人の生活スタイルが変わるからです。
たとえば、平日に内見したときは静かで住みやすそうだったのに、土日に内見したら騒がしすぎて、印象が180度変わるケースも。
引っ越してから後悔しないためにも、内見は必ず行いましょう。
▶▶【アパート内見】所要時間はどれくらい?持ち物やチェックポイントも解説
隣人の騒音がうるさくて引っ越したいけどお金がない…対処法は?
「隣人の騒音に耐えられないから引っ越したいけど、費用が高すぎる……」
このように、お金がなくて引っ越しできない方も多いはず。引っ越しには高額な初期費用がかかるため、簡単には決断できませんよね。
引っ越しの費用を少しでも安く抑えたい……とお考えの方は、入居時の初期費用をゼロ円にできる「ゼロすむ」をご検討ください。
ゼロすむを利用してお部屋を借りると、敷金・礼金・前家賃などの高すぎる初期費用を0円にできます。
まとめ
アパートの隣人がうるさいときの対処法や、引っ越し費用は誰が負担するかなどを解説しました。
騒音が原因で引っ越す場合でも、費用は基本的に自己負担です。
うるさい隣人に悩まされないためにも、お部屋探しをする際はきちんと下調べしましょう。